日本語指導と不登校支援の充実が支えた前期の学習成果

 本校は単位制であり、前後期のある2期制の学校となります。10月1日現在の在籍生徒数は122名です。秋には5名が卒業し、10名の新入生が入学しました。これまでも多様な背景を持つ生徒を受け入れてきましたが、近年はネパール、インド、ベトナムなど、様々な国にルーツを持ち、日本語指導が必要な生徒が増えております。秋入学生のうち5名は、日本語での会話や読み書きが困難なネパールからのダイレクト生徒(母国で中学を卒業して来日するため、日本の中学に編入できずに自力で高校入試を受験する生徒)であり、日本語指導が必要な生徒数は昨年度より10名増加し、計27名となっております。

 また、今年度の春入学生37名中、中卒生が14名を占めており、昨年度までの1~2名の入学から比べると大幅に増加しております。ほとんどの中卒生は、不登校を経験した生徒であったり、配慮が必要な生徒ですが、14名中13名の生徒が受講した科目については、ほぼ単位を修得しております。来年度に向けて、桃定の魅力が中学生に届くように広報を強化し、中卒生徒のさらなる増加をめざしてまいります。

 全体の学習面では、授業規律も保たれ、落ち着いた安心できる環境の中で、生徒たちは学業に励んでおります。前期の単位修得率は例年並みの約65%でしたが、不登校経験のある生徒や日本語指導が必要な生徒が多い1年次に限ると、約80%という高い修得率となり、個々の頑張りが際立っております。

 日本語指導の必要な生徒および不登校を経験した生徒へのサポート体制が充実していた前期であったと実感しております。後期も引き続き、サポート体制をしっかりと機能させて、生徒たちの頑張りに期待しております。

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