3月3日(火)18時より、本校講堂で令和元年度後期卒業式を挙行し、26人が卒業しました。本校は、9月末に前期卒業式を行っており、今年度2回めの卒業式です。前・後期合わせて、今年度は38人が本校を巣立っていきました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のために列席者を縮小し、連絡先の記載、マスク着用、手指消毒等、卒業生の門出を祝いにお越しいただいた方に様々なお願いをしました。ご協力いただき、ありがとうございました。また、准校長式辞を例年より短くし時間短縮を行いました。
本校には様々な事情を抱えた生徒がたくさん在籍しています。今回の卒業生の中にも、中学校までに不登校を経験した生徒、他の高校に通学していたがうまくいかず本校に転入学や編入学してきた生徒、いわゆる学齢期に学校に行けず中学校夜間学級(夜間中学校)を卒業して本校に入学してきた生徒などがいます。卒業生の本校での在籍年数は1年から5年、卒業生の年齢は10代から最高齢は85歳。一人ひとり本当に価値のある卒業です。
卒業の言葉を述べた生徒も小中学校時代あまり学校に行けなかったと話しました。それでも高校を卒業したいと思い、本校に入学してきました。登校できるかの不安を抱えながらの登校でしたが、年齢の違う生徒や様々な国にルーツのある生徒との出会いや、担任や他の教員との出会いを通して大きく成長できたようです。「私には一つ夢があります。私はここで出会った先生方のように、誰かを支えることのできる教師になるために、この春から大学へ進学します。数年後には教育実習生としてこの桃谷高校に戻ってくる予定です。その時には成長した私の姿をみなさんにお見せできるように頑張って努力していきたいです」と語ってくれました。本校教員にとって、非常にありがたい言葉です。この卒業生に限らず、すべての卒業生が次の場所で大きく羽ばたいてくれることを期待しています。
卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。これからの一層の活躍を期待しています。