3月7日(木)18時より、平成30年度後期卒業式を挙行しました。卒業生は32名です。大阪府教育庁ご代表と本校後援会会長に来賓としてご臨席いただきました。ありがとうございました。
本校は、他校からの転入学や編入学(いったん退学したのち再度入学する制度)の生徒も多く、また修業年限の弾力化を行っているため、在籍期間はバラバラです。このたびの卒業生は、最短の在籍が1年、最長が6年です。他校の在籍期間を合わせると9年半高校に在籍した卒業生もいます。84才の卒業生もいます。一人ひとりが様々な背景を抱えながら、それでも「高校を卒業したい」という思いをもって本校に通い、卒業の日を迎えました。それぞれの頑張りに心から敬意を表したいと思います。
式中で2名の卒業生が卒業の言葉を述べました。2人とも、ある時期学校に来ることができず、6年かけて卒業しました。2人の言葉を少し紹介します。
「『もっと素直に自分のことを話せていたら、自分を変えることができて、もっと早く卒業できたのに』と思うこともあります。でも今は、遠回りしたり、立ち止まったり、悩んだり、たくさんもがいたからこそ成長できたと思います。そうだったからこそ、出会えた人もいます。正直言うと、卒業するのは寂しいです。桃谷高校は息抜きできる「落ち着ける居場所」でした。そう思ったとき、私は「桃谷高校が大好きなんだな」と気づきました」
「・・・3年次には少しばかり単位が取れましたが、この先どうなるのかという不安に押しつぶされそうになり4年めは学校に来ることができなくなってしまいました。・・・そして5年めの受講登録の時に、残り2年間で単位をひとつも落とさずにとれば卒業にぎりぎり届くと分かったとき『今この瞬間からでも頑張れるんだ』『4年間も励ましてくれた先生に一つでも恩を返すんだ』と自分に一つ目標ができました。・・・自分に確かな目標を持ったことで飛躍できたのです。一つの目標である『卒業』が今日叶うことがとてもうれしです」
32人のみなさん、卒業おめでとう。健康に留意し、それぞれの場所でかがやいてください。