マダン劇「そのまなざしのむこう」は2人の役者と歌や効果音を担当する人との3人で演じられました。出稼ぎに行った父親を捜して、兄と共に済州島から大阪へやってきた少女ソンヒの物語。5人の子どもを育てるため、工場勤めや内職にキムチ売りと働きどおしだったソンヒが、60歳で夜間中学校に通い一つ一つ字を覚え学ぶ喜びを知ります。差別や貧困の中でたくましく生き抜いたソンヒの姿から、「学ぶこと」や「生きること」の意味を考えさせられました。途中、鑑賞している生徒や教員も演技に巻き込まれ、役者と観衆が一体となって進められました。
公演の後は、グループで印象に残った場面や感想を話し合い、発表しました。発表を聞いた劇団の方から「今日感じたことを身近な人や未来の子どもに話してくれたらやっている意味がある」「みなさんの感想を忘れずに心にとどめたい」「今日の出会いが心の底からうれしい」との言葉をいただきました。閉会式で、府立外教会長から「今日感じたことを胸に止めてこれからも活動してほしい」「今日のつながりを大切にしてほしい」との挨拶がありました。
(開演前) (終演後)
(感想をまとめて発表)