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八尾高校Q&A
このページでは、八尾高校への受験を考えている中学生、およびその保護者から寄せられた実際の質問事項をあげて、答えられる範囲でお答えしたいと思います。
1.大阪教育大学との連携について
1-1.アドバンス教育コースって何ですか?
教職や、コミュニケーションを中心とした様々な経験をもとに、将来に活かせる資質を身につけることや、希望進路実現に向けた学力を向上させることを目的とした専門コースです。
「教育ワークショップ」や「教育入門」など12単位以上のコース選択科目が設定されているコースで、希望により2年生から選択できます。
このコースの卒業生の多くが、大阪教育大学など教職をめざす大学や外国語などのコミュニケーション能力を活かす学部に進学しています。このコースで学ぶことにより、大阪教育大学で令和4年度入試から導入される学校推薦型選抜(特別枠)の推薦要件が満たされます。
1-2.「大学研究」という授業がありますが、これは何をする授業ですか?
大阪教育大学天王寺キャンパスで、大阪教育大学Ⅱ部の学生さんたちと一緒に学ぶ授業です。選択科目ですので、希望すれば受講できます。
人権教育に関する講座や中国語など英語以外の言語に関する講座があり、受講した生徒は大学の先生による評価を受けます。当該講座の合格点を取り、八尾高校としてもその成果が認められれば、科目「大学研究」の単位として認められます。
この制度は、唯一、八尾高校だけのものですので、公立私立を問わず他校では経験できません。
1-3.「教師にまっすぐ」というプログラムはどんな内容ですか?
「教師にまっすぐ」は、大阪教育大学の教授によるワークショップ型講義を中心としたプログラムです。全5回の中でプレゼンテーションやレポートに挑戦し、大阪教育大学の学長から終了証が授与されます。
毎年、将来先生になる夢を持っている生徒(主に1年生)が参加しています。このプログラムを受講できるのは、大阪府立高等学校教職コンソーシアムという組織に加盟している高校だけです。八尾高校は、この組織が立ち上がった時からのメンバーで、今は大阪府立高校42校が加盟するコンソーシアムの代表幹事校です。
また、このプログラムの受講は1-1でも触れた、大阪教育大学の学校推薦型選抜(特別枠)推薦要件のひとつでもあります。
2.学校生活について
2-1.教室や体育館にクーラーは設置されていますか?
保健室や全学年の普通教室は勿論、音楽・美術・書道の各教室、調理室、被服室、社会科教室、LL教室(英語)、会議室や視聴覚教室・LAN教室(コンピューター室)、食堂、同窓会館、生徒会室など、授業や部活動で生徒が使うほとんどすべての部屋にクーラーが設置されています。
令和2年度には、体育館に大型空調機器(クーラー)8台が設置され、体育授業や部活動で有効に活用されています。また、令和3年度からは化学実験室、生物実験室、にもクーラーが入り、より快適な環境で授業ができるようになります。
八尾高校では、大阪府教育庁が設置した空調設備以外に、同窓会等からの寄付により、暑い夏でも勉強や部活動に集中できる環境を整えています。
2-2.私服で通学しても良いですか?
式や講演会等の学校行事の日以外は、ほとんどの生徒が私服で通学しています。細かい規定はなく、「高校生らしい服装」で登校するよう指導しています。
現状としては、季節に応じて動きやすい服装やクラブジャージで通学している人が多いようです。
2-3.勉強は難しいですか? 部活動との両立はできますか?
予習や復習を習慣づけていれば、過剰に心配することはありません。八尾高校は入部率が90%を超えている学校ですので、ほとんどの生徒が勉強と部活動を両立させていることになります。
忙しい毎日ですが、自分で生活のルールを決めて予習や復習を欠かさず頑張り、基礎固めをしてきた生徒は、3年生になり部活動をやりきった後、集中して猛勉強し、毎年多くの生徒が第1志望の大学に合格しています。勉強も部活動も行事も頑張る!(文武両道)という八尾高校の伝統は今もしっかり生きています。
2-4.クラブ活動はしんどくありませんか?
特定の部活動をすることを決めて八尾高校を受験してくれる生徒が、毎年一定人数います。中学生のみなさんには、八尾高校は運動部活動のイメージが強いようですが、吹奏楽部や軽音楽部、ギター部、ダンス同好会など文化系のクラブも盛んに活動しています。
食物研究部は同窓会のカレープロジェクトに参画し「八尾きつね山カレー 小松菜グリーン」を開発しました。学校食堂のスペシャルレシピ「八尾きつね山カレー トマトポークスパイシー」とセットで八尾市ふるさと納税返礼品にも選ばれ、数か月で8,000食を完売しました。
八尾高校の部活動時間は限られていますので、ダラダラ活動することはありません。当然、しんどいと感じる人もいると思いますが、みんな、目標を持って頑張っています。
3.大学進学について
3-1.国公立大学に合格できますか?
八尾高校は、直近の令和3年度大学入試で73名が国公立大学に現役合格しました。この数字は、卒業生のおよそ4人に1人(23.9%)が現役で国公立大学に合格したことを意味します。合格人数、割合とも、平成2年度(大学入試センター試験が導入された年)以降最多です。八尾高校は、入学時に、国公立大学への進学を目標に掲げる生徒が多い学校ですので、この結果は嬉しいことです。
では、何故このような成果を得られたのか?2つの理由が考えられます。一つめは「社会に貢献する自分の将来像から逆算する進路指導」です。大学を出て大人になったとき、どんな形で社会に貢献できる人間になりたいのかをまず考え、そのために学ぶべき学問やそれが学べる学部学科を絞り、最後に志望する大学を決めるという進路指導方針を徹底したことにより合格への高いモチベーションが維持できたのだと考えます。もう一つは「コロナ禍にあっても第一志望校を諦めない指導」を徹底したことです。大学入試改革の荒波の中共通テストが始まり安全志向に走る傾向が強まる中、受験生にとっては厳しい指導だったと思いますが、趣旨をしっかりと理解してよく頑張ってくれました。その結果、3月の国公立大学入試後期日程まで頑張りぬいた生徒が合格を勝ち取るなど、昨年度より10名以上も多い合格者を輩出することができました。
中学3年生のみなさんには少し難しいかもしれませんが、単に〇〇大学に入りたいというだけではなく、八尾高校を卒業した後は〇〇大学〇〇学部で学んで、将来は〇〇になりたい!というところまで考えてみてください。
3-2.大学進学に役立つ授業や講習はありますか?
八尾高校では、受験に役立つ応用力を身につけさせるための演習授業(学校が設定した科目)をたくさん用意しています。
また、夏休みや冬休みに行う進学講習の他に、早朝や放課後にも講習があります。受講希望の生徒は、とても熱心に勉強しています。
八尾高校には面倒見の良い先生がたくさんいます。
3-3.自習室はありますか?
一度に最大90人入れる大きな特別教室を自習室として使っています。勿論、図書室でも静かな環境で勉強ができます。
また、土曜日にも自習室を開放しており、3年生を中心に毎週多くの生徒が勉強しています。最近、1年生も土曜日の自習室に来るようになり、喜んでいます。
例えば、午前中に部活動で学校に来た生徒が、午後は自習室で勉強をしてから下校するというようなパターンが増えてきているようです。これぞ八尾高校がめざす「文武両道」の望ましい形だと思っています。
4.その他
4-1.どの程度の点数で八尾高校に入れますか?
具体的な合格最低点などについてはお答えできませんが、中学校での日々の授業と予習・復習を大切に、しっかり勉強して八尾高校を受験してくれたら嬉しいです。
高校受験は中学生にとって大きなハードルだと思います。どの高校を受験するにしても、成績だけで判断せず、その学校の校風や考え方を良く調べて、大事な高校3年間をシミュレーションしてから決めてください。「行ける学校」じゃなくて「行きたい学校」を選ぶことが、悔いない高校選びに繋がると思います。