能楽鑑賞・文楽鑑賞

能楽鑑賞

1年生対象。大槻能楽堂に出向いて鑑賞。国語の授業の一環として実施し、教材と関連の深いものを主に演目に選んで、狂言と共に鑑賞する。

■令和2年1月16日(木) 74期

 1月16日(木)に能楽鑑賞会において、狂言「盆山」、能「安達原」を鑑賞しました。 曲の鑑賞前には、各クラスの代表一人が舞台に上がり、発声法や歩き方を体験しました。皆の前で緊張しているようでしたが、一所懸命に取り組んでいました。特に、能面を付けての歩行は極端に視界が遮られるためか、恐る恐る動く様子がありありと伝わってきました。 狂言「盆山」は追い詰められた盗人の悪あがきを描いた会話劇で、簡潔な笑いを楽しむことができました。対して「安達原」は能独特の囃子と謡で世界を作り上げていました。特に、前半の里女が糸車を回して身の上を語る場面は、話の内容以上に女の語り口そのものがその境遇を訴えているようでした。また、後半の鬼女と山伏の対決場面は、体験生徒の恐る恐る動く様子を見ていただけに、ダイナミックに舞台を動き回る姿に熟練の技を感じることができました。 能楽という、普段の生徒の生活からは縁遠いと感じられる伝統芸能に触れる貴重な機会となりました。

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文楽鑑賞

2年生対象。国語の授業の一環として行なわれるが、国立文楽劇場の一般公演を鑑賞する。

■平成30年11月15日(木)  国立文楽劇場にて『蘆屋道満大内鑑』と『桂川連理柵』を鑑賞しました。文楽はストーリー、三味線、太夫、人形遣い、舞台など楽しめる要素が多くあり、生徒たちはそれぞれの視点で楽しんでいました。生徒にとって伝統芸能への親しみを深めるものになったと思います。

【生徒の感想】想像より断然面白くて驚いた。昨年の能と狂言の人形バージョンのような感じだろうと思っていたが、能や狂言よりも話すスピードが速く、字幕もあるので内容が理解しやすく、本当に生きているかのように見える人形の動きも見ていて楽しかった。見所であった、葛の葉姫から狐に変わるところは、一瞬どうやって入れ替わったのか分からないぐらい素早く巧みだった。また、太夫が感情を込め、声色だけでなく表情も変化させて語る隣で、ひたすらポーカーフェイスな三味線との対比も面白かった。人形遣いが素晴らしいのと、人形遣いの人が無表情なのとで舞台が人形しかいないように感じられたのは不思議ですごいなあと思った。与勘平が登場したときの「~与勘平」という歌のリズムと石川悪衛門の手下が名乗り上げるところのリズムが好きでまた聞きたくなった。二つの物語の最後のクライマックスのところで、三味線が合わせて演奏し、太夫がみんなそろって歌うところは最高にわくわくした。本当に想像以上に面白くて、私は舞台鑑賞が好きなのでまた見に行きたいと思った。

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