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物理研究部が大阪サイエンスデイで発表しました。

本校には"研究部"と総称される6つの部活があります。物理、化学、生物、数学、情報、社会、の6部。このうち社会以外の5部は、毎年、大阪サイエンスデイでの発表を目標の一つとして活動を進めています。

*サイエンスデイとは、SSH校(スーパー・サイエンス・ハイスクールのこと。文科省の科学人材育成重点枠事業に指定された学校。全国に218校ある。)の生徒が日頃の研究成果を発表する場。今年は10月21日の第1部に続いて、12月17日(日)大阪工業大学梅田キャンパスを会場に第2部が開催されました。

物理研究部、略称「物研(ぶっけん)」が発表したのは、「沿面放電における電気の流れ方の定量化と考察および応用」。ガラスやゴム、木といった絶縁体に高電圧をかけると、電気は無理に通ろうとする。このとき絶縁体の表面を電気が通ることを沿面放電といい、これによって電気の流れが可視化されたものはリヒテンベルク図形と呼ばれる。この図形の美しさに興味をもった部員たちは、どうにかして思い通りの図形をつくれないか、実験を重ねた...のだが、なかなか上手くいかず、研究内容を図形の分析に転換した。

発表者のひとりMくんが言うには、「どんな条件を与えると、どんなリヒテンベルク図形ができるのか、法則を見つけたい。」この法則がみつかると、絶縁体のどの部分に高電圧がかかるのか予測できるようになるとのこと。例えば、電柱に設置されている絶縁体の碍子(がいし)に応用すれば、碍子の形状を単純化しコストダウンも可能になる。だが、現在は関連した論文はおろか、先行研究すらほとんど無いらしい。「この図形がきれいだと言う人は多いんだけど...文展(天高の文化祭)で実験して見せたときも好評でした。」

この研究は今後も続けていくとのこと。法則が見つかる日が待ち遠しい。

 

写真は発表の様子(スクリーンに映っているのがリヒテンベルク図形)

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