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第6回天高アカデメイアを開催しました

第6回 天高アカデメイア 「仏教とArtificial Intelligence ~人間を人間たらしめるものは何か~」
全日本仏教会・戸松 義晴 理事長    

令和3年9月15日(水) 16:00~  視聴覚教室  

最新の科学技術では、遺伝子やゲノムの構造を変化させ、生物を改変することが可能になっている。また、機械、AIの向上により、人間はどんどん機械頼りになっている。こうした現代の様子を仏教を介して見てみる。生老病死、自灯明法灯明、二千年以上前からの教えは現代の科学技術の使用にあたり考えるべきこと、危惧すべきことを知る手がかりとなる。

【生徒感想抜粋】

・人とロボットの違いは何か、という話題がありましたが、私はプログラムされた脳を持つのがロボットで、そうでないのが人間だと思います。プログラムされていないからこそ柔軟な考え方ができて、新しい文化が生まれたり、正確ではないので時には間違ったりするのだと考えました。

・私は子どもは授かりものだと思っているので産み分けにも賛成はできません。けれど、その自然さをどこで一線を引けばよいのか、生物(人間)と無機物(ロボット)の定義を決めることはとても難しいです。賛否両論が本当に半々に分かれるような、答えのない話に自分の言葉で意見を伝えられる人になりたい。

・空気を読まないことからしかイノベーションはうまれないというお話の中で、同調して多様性を失ったら集団全体として知能が下がっていくのだと考えた。だとするならば、共通テストのような制度はよくないのではないかと考えた。時間に追われながら易しい問題を落とさないことを第一に選択肢の中から答えを選ぶ、そのための画一的な教育では多様な考えや答えのない問いにくらいつく力は育まれず、イノベーションは生まれにくいのではないかと考えました。

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