本日は夏休み前の最終日です。講演授業と集会を行いました。
講演授業は「インターネットの安全な使い方」というテーマでeネットキャラバンより講師の先生に来ていただいて50分間の講演授業をしていただきました。
インターネットの便利さと裏腹にある危険性をお話していただき、生徒の皆さんも最後まで真剣に聞いていてくれました。ネットトラブルに限らず、「こんなはずではなかった」「これくらい大丈夫だと思っていた」という思い込みからトラブルになってしまうことが多くあります。自分の考えを一度客観的に見てみる姿勢が大切だと思います。
ネットトラブルだけではなく友人関係などにも応用できる考え方だと思います。
次に夏休み前の集会になり、私の方から話をさせてもらいました。内容は次に載せておきますが、やはり新型コロナに関する話になってしまいました。新規感染者数が15万人を超え、史上最多を更新した日なのでやはり身を守ってほしいという願いから次のような話になっています。
次に会える8月24日には全員元気に登校してほしいものです。
夏休み前のお話
明日から夏休みに入ります。次に皆さんに会えるのは8月24日ですので、1か月以上の休みということになります。
さて、現在またコロナが増加しています。すでに全国レベルでは1日あたりの感染者数が第6波を上回って過去最多が記録されたりもしていましたが、本日の大阪府の新規感染者が約2万2000人となり、東京でも2万人を超えることから過去最多を更新する見込みだそうです。そんな中で夏休みを迎える皆さんには、ぜひ感染対策をこれまで以上に徹底してほしいと思います。
コロナ感染症が問題になって、もう3年目になり、以前のようなパニック状態ではなくなりましたが、コロナウィルスは変異を続け、この第7波はオミクロン株の変異種である「BA・5」が第6波を上回る感染スピードを示しています。また、知っている人もいるかもしれませんが「BA・2 ・75」という派生種が昨日大阪でも見つかりました。この「BA・2・75」はコロナウィルスの中でも最も強い感染力を持っているとされ、重症化リスクについてはまだわからないとされています。
このように危険で得体のしれないものが身近にあるのですから十分に気を付けてほしいと思います。
さて、このコロナウィルスはなぜこんなに迷惑な変異を繰り返すのでしょうか?
それは子孫を絶やさないためです。ウィルスは自分自身でエネルギーを使って生きることは出来ませんし、自分の複製(子孫)を自分だけで作ることは出来ません。したがって生物としての条件を満たしていないため、生物には分類されません。
かならず宿主となる生き物に寄生し、宿主の細胞を壊しながら自らが複製する材料を調達し続けます。細胞が壊れると症状が出ます。新型コロナウィルスは主に肺の細胞を壊すのです。肺の細胞は一度壊れると二度と元に戻ることはありません。後遺症が残るのはこのためです。肺の細胞の多くが死んでしまうと血液に酸素を取り入れることができなくなり命にかかわることになります。ここに3万人以上が亡くなっているという理由があります。
3年めに入り私たちは良くも悪くもコロナに慣れてきました。しかし、累計1000万人を超える人が感染している事実はしっかり認識しておく方が良いと思います。いずれ新型コロナウィルスも他のウィルスと同様に人類と共生することになると思いますが、今ではないようです。まだまだウィルスは子孫を残すために変異を繰り返し、感染した細胞を壊していくことでしょう。すっかり怖い話になってしまいましたが、夏休みは開放的な気分になりがちで感染対策も緩む可能性がありますので、ここでもう一度気を引き締めなおしておきましょう。
そして、8月24日は全員が元気な顔を見せてくれることを心から願っています。
これで、夏休み前のお話を終わります。