大阪府教育庁からの依頼を受け、京都教育大学・黒田恭史教授が企業と共同開発されている「リアルタイム多言語対応翻訳システム」の実証試験に夜桜が協力しました。
夜桜では日本語を母語としない外国籍の生徒が複数名在籍しており、授業は分かりやすい日本語を使ったり、プリント類にはルビを打ったり、タブレット端末の翻訳アプリを使ったりと、様々な工夫をしながら共に学んでいます。
とは言え、日本語の微妙なニュアンスが分かりにくいこともあり、母語で授業が受けられたらもっと分かりやすいはず。外国籍の生徒に協力してもらい、リアルタイム多言語対応翻訳システムが「使える」ものなのかを体験してもらいました。
一般的な翻訳アプリと異なるのは授業者の発言が全て文字情報(日本語)に起こされ、瞬時に指定した言語に翻訳してくれます。言語によってはさらに読み上げ機能もありますので、目が不自由な方でもほぼ同時通訳の形で母語による授業を受けることができます。
実際にリアルタイムで翻訳されていく様子を見ていると様々なアイデアが出てきます。
これは外国籍の生徒がオンライン授業を受ける際には非常に便利ですし、日本語で文字起こしされたものをディスレクシア(読み書きが困難)の方に向けて、ひらがなを単語ごとに分ける「わかち書き」機能があれば良いのでは?と提案しました。
生成AIの劇的な進化は学校現場にも様々な変化をもたらしてくれそうです。
ドラえもんの「ほんやくコンニャク」の実現がもう目の前まできています。いや、もうコンニャクを食べる必要すらありませんね。