ラテラルシンキングのすすめ

「ラテラルシンキング」って言葉を知っていますか?

日本語に直すと「水平思考」といいます。よく使われる「ロジカルシンキング(論理的思考)」とは異なった物事の考え方です。

馴染みのある「ロジカルシンキング」は一つひとつを論理だてて整理し、「一つの答え」に導く考えかたですが、「ラテラルシンキング」は目的に到達するためのすべての可能性を考える思考方法です。

簡単な例を示すと「5個のオレンジを3人で公平に分けるにはどのような方法があるか?」という問いがあったとします。「公平に」という言葉を考えると、まず3人に1個ずつ分けて、残りのオレンジの皮をむいて房の状態で3等分する。という考え方をする人が多いです。これでは決して「公平」にはなりません。分けた房の数が3の倍数でなければ余りが出てしまいますしね。

この問いを学校(他校ですが)の先生に聞くと「お互いに話し合って、文句の出ない状態を作れば可能。不満が出なければよい。」と答えられました。学校の先生らしい答えだなと感じました・・

しかし、同じ問いを小学生にすると「全部ジュースにして、同じ量ずつで分ければよい」と答えました。この答えをどう感じますか?

このように物事の制限や固定観念を取り去って、目的にのみフォーカスしてすべての可能性を考えてみるとが「ラテラルシンキング」の一つの側面です。このように考えると意外に行き詰まりを突破できるかもしれません。

最後に問題です。「ある展示会でパフレットを配布するアルバイトをしています。客はなかなか手に取ってくれません。困ったアルバイトはそこで「あること」をしました。するとパンフレットは瞬く間にすべて配布し終わったということです。さて、このアルバイトは何をしたのでしょうか?」考えてみてください。なお、このお話は実話です。