夏休み明け集会での挨拶文です

はじめに、今日、皆さんが元気に登校してくれたことをうれしく思います。

この夏は、デルタ株によるコロナ感染症の急激な拡大や、記録的な大雨という大きな災害がありました。

ニュースを見ていても、いつ何が起きてもおかしくない世の中になってきていることを実感させられた夏休みでした。

特に、コロナ感染対策についてこの後、担当の先生から詳しくお話がありますが、今回の大流行を引き起こしているデルタ株は、特に若い世代がかかりやすく、加えて急に重症化するという特徴があります。皆さんの周囲にも感染した人が出たかもしれません。比較的若くて基礎疾患がない方が亡くなってしまうことも少なくありません。まさに、いつ、だれが感染して、さらに重症化してもおかしくない状況です。

加えて医療機関のひっ迫状況が伝えられています。大阪府でも入院できず自宅療養になっている数は1万4000人を超えています。また、コロナに感染した妊娠8カ月の妊婦さんが入院できず、心待ちにしていた赤ちゃんを失ってしまうという痛ましい出来事もありました。

先ほども言いましたが、デルタ株は非常に強い感染力があり、重症化するリスクも高いものです。皆さん自身や家族、友人を含め、だれにでも起こりうる危機がすぐそばにあることを自覚して、あらゆる感染対策を万全にしてください。よろしくお願いします。

また、この夏は、東京オリンピックが開催され世界のアスリートの様子をテレビなどで見た人も多かったのではないでしょうか。現在はパラリンピックが開催されています。参加している選手の皆さんが全力を尽くしている姿は見ている私たちに感動や力を与えてくれました。テレビ放送を見ていて、特に印象的だったのは、多くのメダリストがそのインタビューの冒頭で開催できたことへの感謝とサポートしてくれた方への感謝を語っていたことです。選手の皆さんが抱えていた複雑な思いや苦悩がにじみ出ていたように感じました。

最後に繰り返しになりますが、一番大切なのは皆さん自身とその周りの人々の命です。感染しない、させないためには皆さん一人ひとりの自覚と協力が必要です。決して他人事と考えず、常に自分のことと考えて行動するようにしてください。皆さんを信じて期待しています。

これで終わります。