身を守るということ

一昨日の7月3日に静岡県熱海市で発生した土石流について、その様子が動画で撮影され繰り返しニュースなどで流れていたので、目にした皆さんも多いのではないでしょうか。

カメラ付き携帯電話の普及によって、これまで起きた後でしか見ることのできなかった災害や事故が、まさにその瞬間を撮影したものを見ることが出える場面も増えてきました。

さて、今回の災害について皆さん何を思いますか? 自分には関係ないこととスルーするのではなく、一度、自分の身に置き換えて考えてみることをお勧めします。

 私が、今ここでお伝えしたいのは「自分の身を守る」ということです。先の避難訓練の際にも生徒の皆さんには「突然の災害が起きた時に自分の身を守ることができるのは自分だけ」ということをお話ししました。だからこそ普段からの「心の準備」が大切であることもお話ししました。

今回の土石流もその被害地域がハザードマップに示された危険地域であったことを知っていたら、それまで降り続いた雨がかなりの雨量になっていたことを知っていたら、避難指示の前に避難することができたでしょうか?

発生当時の避難指示は高齢者などに対して出されていたそうですが、誰かから指示が出てからでないと動かないというのであれば一歩遅れてしまうことがあるかもしれません。

自分の置かれた状況を正確に認識し、そこにどのような危険があるのかを想像できることが「身を守る」ことにつながるのです。いち早く行動できることが重要です。これは災害だけではないですよ。

「心の準備」をしておくことは人生における様々な場面で皆さんを守ってくれると思います。どうか無駄だと思わずに「心の準備」をしておいてください。