「ストレスコーピング」って知ってますか?

みなさんは「ストレスコーピング」という言葉を知っていますか?

「コーピング」とは「coping:対処する」という意味ですので、直訳すれば「ストレスに対処すること」とでもなるのでしょうか。

さて、人はみなそれぞれのストレスに晒されています。ストレスのない人は存在しません。このストレスを「辛い、苦しい」と感じることが「ストレス反応」です。ストレス反応は、「ストレッサー」という原因刺激を受け、その刺激を認知することで起きます。この一連の流れを自分でしっかりと認識しておく必要があります。

「ストレッサー」→「認知」→「ストレス反応(いやだと感じる)」のどこかを改善できれば、ストレス反応そのものが小さくなります。そのようにストレスに対処することを「ストレスコーピング」といい、主に次の2つの方法が知られています。

1「問題焦点型コーピング」・・・ストレッサーとなっている問題を解決することで、ストレス状態から抜け出すことです。「そんなん出来るくらいなら苦労せんわ」という声が聞こえてきそうですね。でも、もし解決できれば自信が持てたり、周囲からの信頼も得ることができるようになりますから、一度はチャレンジする価値はありますよ。しかし、解決できそうもないと判断した場合は「逃げる」ことも立派なコーピングであることを覚えておいてください。

2「情動焦点型コーピング」・・・これは、ストレッサーによって発生したストレス反応を、誰かに話したり、逆に話を聞いたりすることで解消する方法です。「話を聞いてもらってストレス発散」って、この方法は思い当たる人も多いのではないでしょうか?

家族や親しい友人に話してみたり、身近な人に話しにくいことならカウンセラーなどの外部の人に話を聞いてもらうこともいいかもしれません。

話すことで何か解決策を教えてくれないだろうかという期待を持たないことがコツです。ここでは「話してみる」「聞いてみる」ことに専念してみてください。心がスッと軽くなるかもしれませんよ。