当たり前と思っていることを徹底的にやりぬく、という意味です。イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんがこの言葉を提唱し、この署名で書籍を出版していることで有名です。
「凡事」とは、ありふれたこと、当たり前のことという意味です。
「徹底」とは、態度や行動が中途半端ではなく、ひとつの考え方で貫かれていることを指します。
語源としては諸説あるので、ここでは取りあげませんが、意味について考えます。平凡の凡から、ありふれたということです。反対に、突出して優れていれば「非凡」と言います。ここでは非凡ではなく、凡事なのです。あらゆること、そしてごく普通のこと。それを「徹底的」にやりとげるということです。勉強でも、仕事でも、日常の些細なことでも、徹底的にやり抜くということをしていれば、やがて達成するということです。反対に言えば、どんなに小さなこともおろそかにせず、徹底的にやりぬく覚悟が必要ですよ、という意味です。
スポーツでも、当たり前やありふれた練習を、徹底的にやり抜くことで、自分の身についてくるということがあります。それと同じですね。小さなことを決して見逃さず、あきらめず、徹底的にやり抜いていくという意識です。
勉強でも同じです。基本的なことをしっかりと身につけていけば、やがて、その先のこともできるようになってくるのです。人間とは、どうしても華やかなもの、ここでは「非凡であること」や、目立つことですね。
凡事も積み重ねれば非凡になるという意味合いもあります。日々の生活で「凡事徹底」と唱えながら過ごしてみましょう。