3年生の数学演習の授業を見に行きました。今日はICTを使うのと、生徒たちが動きのあることをするということで、担当の先生からぜひ来てくださいということでしたので、いきました。
ひとつのさいころを転がしたときに、1~6の数字が出る確率は、理論上は1/6です。では、実際にさいころを転がしてみたらどうなるだろうか、という実験です。
もうひとつは、「ビュホンの針」の問題と言われる問題です。間隔が一定の平行線が引かれた平面に、針を落としたときに、針が平行線と交わる確率を求める問題です。そうすることで、円周率πを近似的に求めることができるという実験です。
二人ペアを作って、ひたすらさいころを転がして、その数字をスプレッドシートに入力していくチームと、A3用紙に平行線を引いてあり、そのうえから針ではなく、つまようじを5本投げて、平行線と交わっている数を入力していくチームに分かれました。作業が始まると、リアルタイムで先生が前の画面に生徒たちが入力している数字が出てきます。
生徒たちは、わいわい言いながら、さいころを転がしたり、つまようじを投げて記録しています。
結論としては、さいころはなんと、理論上の数値と、実際に転がした数値が近づいています。特に2の数字が出るのは、ほぼ近い確率でしょう。
つまようじの方は、πに近づいてはいますが、もう少しデータをとった方がよいそうです。
確かに計算をしたら、確率は出ます。でも、実際にやってみると、実はその理論に近づいていくというのを、グラフで視覚的にあらわしていた授業でした。また、生徒たちが一所懸命にしている姿が、数字に結びついていくのもなかなか達成感があって、充実した授業でした。明日は、さいころとつまようじを入れ替えて、さらに数値をとるそうです。
理論の裏付けとなる実験というのも大事ですよね。理論はもちろん大事ですが、実際に身体を動かしてやってみるという作業も大切だと感じた時間でした。