午後から、教員の人権研修を実施しました。弁護士の中川様にきていただき、「高校生の労働問題とその対応・相談方法」と題しまして、高校生が就職するときに、事前に知っておきたいことや、実際に労働訴訟に発展した事例などを紹介していただきました。そもそも、われわれ教員も働いているので、労働基準法に守られています。自分のことも振り返りながら話を聞くことができました。
労働者の権利というのは、ヨーロッパを始め、各地で勝ち取ってきた権利です。昔は、劣悪な環境の中で経営者によって働かされていた労働者がさまざまな運動をすることによって勝ち取ってきたのです。日本でも、労働争議が起こり、あちこちで闘争がありました。今の労働三法は、先輩諸氏のおかげでできあがってきたものです。それでも、労働に関する事象は収束しません。給与の未払い、サービス残業、不当な解雇、有給休暇を自由にとることができない、などいろんな事象がまだまだ起こっています。そのためには、労働者が知識をもつことが大切です。
法律というのは、知っている人に味方をしてくれます。だから、知ることが大切です。また、泣き寝入りをする必要もありません。そのための相談窓口はいっぱいあります。
労働問題は、生徒のみなさんだけではなく、我々も学ばないとな、と思った研修でした。