今日は、生徒を対象にした人権学習でした。
1・2年合同 「次世代の語り部による堺大空襲の歴史と平和学習」
3・4年合同「近畿高等学校統一応募用紙」から学ぶ同和問題の歴史と撤廃
というテーマで行いました。
堺市では、堺大空襲の経験者が語り部となって、平和学習をしてきました。ところが、戦後80年となると、今では語り部は一人となったそうです。そこで、少しでも語り部の方から、堺大空襲を始め、戦争のことを語れる次世代の語り部を育てようという企画があがったそうです。そして今回、羽衣国際大学の4年生の方が語り部の方から教えてもらった話を、次世代の語り部として本校の生徒に語っていただきました。しかも、今日がデビューだったそうです。非常に上手に話していただき、生徒たちも熱心に聴いていました。自分たちが今、生活している場所が、かつて空襲によって焼野原になってしまった、また、たくさんの命が失われたことを知り、そして平和の大切さを語り継いでいくいい機会になったと思います。
差別は根強く残っています。生まれた場所によって、人が差別されるということは、あってはならないことですが、日本ではかつてそういう差別がありました。進路活動に直面する3年生、4年生に対して、同和問題の歴史とともに、いかにいわれなき差別が行われてきたのかを本校の人権担当から話しました。特に就職というのは、自分自身の力で試験に受かるものであるのに、出自や思想・信条によって合否が決まってしまうということが、かつて行われてきました。そういうことがないために、「近畿高等学校統一応募用紙」が誕生し、そして面接試験やエントリーシートに答えるときの「違反質問」があれば、それには答えなくいいことと、どのように返答したらいいのかを学びました。
平和学習と同和学習、大きなテーマを今日はしました。少しでも、今日学んだことを、自分の人生に活かしてもらえればと思います。