明日から夏休みに入ります

今日は夏休み前最後の登校日です。

はじめに体育館で講演授業を行いました。薬物乱用防止教育ということで近畿厚生局より講師の方に来ていただいて約1時間講演をしていただきました。夕方とはいえまだまだ暑い体育館でしたが、皆さんはよく集中して聞いていたと思います。

次に私から夏休みを迎えるにあたっての話をさせてもらいました。その後、生活指導部からの話があり、最後にクラスごとに集まって担任による連絡を行い解散しました。

まずは一区切り。皆さんにとっては新しい学年の4か月でした。自分をほめてよい場面とそうでない場面があったと思います。それらをゆっくり振り返るのも休みだからこそできることです。是非、4か月間の振り返りをしてみてください。

では、みなさんの貴重な時間を元気に過ごしてください。

先生方全員にとって、8月26日の登校日にみなさん全員が元気に登校できることが一番の願いです。くれぐれもケガや事故のない楽しい夏休みを過ごしてください。

以下に、体育館で話した私からのあいさつ文を載せておきます。

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さて、明日から8月25日まで長い夏休みに入ります。

すでに、いろいろな計画や予定を立てている人も多いかと思います。

1年延期になった東京オリンピックも23日から8月8日までの17日間で開催される予定です。残念ながら無観客実施ということで直接見ることはできませんが、それぞれの国の期待を背負って力を尽くすアスリートをテレビのこちら側から応援してほしいと思います。

さて、国を挙げてのイベントがある一方で、皆さんも知っている通り新型コロナウイルスの感染が再び拡大傾向を示しています。そのため、テレビなどのメディアやインターネットやSNSなどで様々な情報が出てきています。まさに氾濫といっていい状況です。皆さんはスマートフォンなどで容易にしかも大量の情報にアクセスすることができます。知りたいと思う情報がすぐに手に入るという利点とはうらはらに、どの情報が正しくてどの情報が正しくないのか迷うことはないでしょうか。情報を広めるインフルエンサーと呼ばれる人の中には意図的に誤った情報を広める人もいます。すでに写真や動画も自由に編集できる時代になりました。

そのような情報氾濫社会の中で、正しい行動をとるためには、冷静に情報を見極める必要があります。この能力のことを「情報リテラシー」といいます。この能力の有無は現代社会を生きる上で非常に大きな意味を持ちます。

現代社会は、何が正しくて何が誤っているのかが非常にわかりにくくなっています。昨日と今日では正反対の見解が出ることもあります。そのような中で振り回されることのないように、たとえ振り回されてもすぐに軌道修正ができるように、常に自分の頭で考えるということを意識して下さい。

そのためぜひやってほしいことは2つです。他者のフィルターを通して与えられる情報を鵜呑みにせず、いったん疑ってかかることをお勧めします。「それほんまか?」と思ってみることは実は大切な能力なのです。次に手に入れた情報と反対の情報にアクセスすることです。視点を変えるとメリットがデメリットになることもあります。複数の視点から情報に触れることは大切なことです。そんな力を身につけるには、今はある意味絶好の学ぶ機会だと思いますので、心がけてほしいと思います。

では、研修の後ですでに長時間になっていますし、夏休みの生活については、このあと先生方からお話があると思いますので、よく聞いて8月26日の生徒集会には皆さんの元気な姿を見せてください。待っています。