3時間目、教科担当の先生に誘われて、4年生の政治経済の授業に参加しました。タイトルの副題は、「貯蓄・投資ゲーム」です。20歳から10年ごとの刻みで、それぞれの年齢での給与・生活費、余剰金を設定されており、余剰金を預金と投資に振り分けるということです。投資の場合はさいころをふって、さいころの目に応じて、元本が1/2になるか、そのままか、1.5倍になるかという結果が出ます。例えば、20歳のときは給与が300万、生活費が280万として、あまりが20万となります。その20万を預金と投資にどう振り分けるかを考えて、投資の場合はさいころをふります。20歳の時は、さいころの目が、1・2ならば元本が1・2、3・4ならそのまま、5・6なら1.5倍。5人ずつの班に分かれて、わいわい言いながら、預金するか、投資するか決めながら、さいころを振っていました。50歳になるまでは、預金して、その金額を投資したり、確実に預金をしたり。20歳から60歳までのそれぞれの節目で預金か投資をしました。しかし、ただではおさまりません。ある年には、経済施策がうまくいって投資が3倍になったり、ある年は全世界的に不景気になって投資が元本割れしたり。世の中何が起こるかわからないという状況で、自分の資産をどうするか考えるという授業です。
60歳定年を迎え、退職金を預金だけであれば、2370万円残るはずです。結果、3400万円まであげた人もいれば、1000万円代まで下がってしまった人まで、残った資産もさまざまでした。
預金には金利がほぼつかないという前提ですが、余剰金は確実に残ります。投資の場合は、元本割れをする代わりに、資産が増える可能性もあります。いかに資産を増やしていくかが、大きなポイントとなるところです。もちろん、増えることが確実であれば、投資するでしょうが、先のことはわかりません。
ローリスク・ハイリターンはありませんということをどうとらえるか、しっかり学べたと思います。現代は金融商品が出回っています。しかし、根本のことをわかっていないと、むやみに投資にはしってしまうと自分の資産は目減りしてしまいます。こういう、原理原則を理解したうえで、自分の大切な給料をどのように使っていくかを考えていく必要があります。4年生ですから、目前に迫っています。いいことを学べた授業だと思います。生徒のひとりが、「なんでこんなに減ったんでしょう」という感想を言っていました。本当にそう思います。現実社会ではもっと複雑なことがありますが、預金と投資という、ある意味単純化した内容から、金融の学びができました。世の中には、うまい話などないことを自覚できたかなと思います。
ちなみに、私は、最終の資産は1158万円で、最下位でした。