本日5月21日は、二十四節気でいう「小満(しょうまん)」という期間の始まりの日です。
小満とは、万物が生命力に満ちて成長し、天地に生気が満ち始める初夏の訪れをあらわしています。草木が茂り、新緑が最も美しい時期だといわれています。最盛期ではなく、作物などが順調に育ち始める時期ということです。農業をしていると、作物が育ってきているので、収穫に向けてよくなりそうだという「小さな満足」を得られる時期でもあるということです。季節はどんどんと進んでいき、夏を迎える準備を始めています。
日本には四季があり、その四季を二十四にわけたのが二十四節気です。季節の移り変わりは、いきなり変わるのではなく、日々、細やかに移り変わっています。そして、その様子を言葉にしているところに日本語の季節感というものがあります。たとえば、小満の時期で季節を感じる言葉としていくつか例を挙げます。
薫風(くんぷう)...新緑の間を吹き抜けるすがすがしく心地よい初夏の風
五月晴れ(さつきばれ)...本来は旧暦5月の梅雨時の晴れ間を指したのですが、現代では新暦5月のすがすがしい晴天を指して使われます
走り梅雨(はしりづゆ)...梅雨入り前の、ぐずついた天気
などです。今日なんてまさに「走り梅雨」ですよね。と言いながら、現実には初夏どころかここ数日は夏日や真夏日でした。いきなりの気温上昇で身体もついていっていないかもしれません。でも、定時制の授業(今はテストですね)が終わったとき、お昼とは違った空気を感じませんか。夜に、本来の季節感がでているのではないでしょうか。帰るときに季節を味わってみませんか。今日は、走り梅雨ですかね。