がん教育・献血について

12/8(金)大阪府赤十字血液センターから、講師をお迎えし、献血の必要性、重要性などをお話していただきました。

お話によると、医療に必要な輸血に使用する血液が少なくなっていて、20年前に比べて若者の献血者数は半分以下に減少しているそうです。

現在、若い世代の献血協力者数が減少しており、医療用にストックする輸血用の血液や成分が不足しつつあるそうです。
少子高齢化のこの時代になっていますので、献血量が少ないと手術等で使用される輸血用血液や成分の安定供給に支障をきたす可能性があるそうです。

献血を強制することはできませんが、今日の話を聞いて、これからの医療を考えるキッカケになればいいと思います。

次に、耳原総合病院から、医療ソーシャルワーカーにお越しいただき、がん教育に関して講義をしていただきました。

あらかじめ生徒に聞いたアンケートでは、がんのイメージはマイナスのイメージばかりです。それもそうですよね。

現在、2人に1人はがんになると言われています。しかし、がんの種類、場所、進行具合で状況は様々です。
また、一言で「がん」と言っても、がんの種類によっては、治療により治ったり寛解する可能性もあります。
発見されたら終わりというものではないとのことです。

がんでの死亡数も減少しており、治癒する確率も上がっているとのことで、正しい知識を持つことが大切だということです。

今日のお話でお教えいただいたのは、がんと生活について

「お金」...健康保険や高額医療制度などの様々な制度について

「仕事」...治療と仕事の両立

「介護•在宅医療」...条件により介護を受けられたり、在宅医療(訪問介護など)を受けられる。

「家事育児」...入院した場合の不安などがあるが、ここは制度がまだ固まっていない。がんについて相談できる場所として、がん相談支援センターもこの病院内に設置されています。

とはいえ、がんは生活を一変する病気ですので、マイナスのことを考えてしまうことでしょう。しかし、基本的人権や子どもの権利条約などにより人権が保障されています。

まずは、正しい情報にアクセスすることが大切です。いろんな情報がインターネットで調べることができます。そのいろいろなたくさんの情報が古かったり、誤っていたりすることも多いです。

もし、自分や自分に近い方がり患したとしても、慌てないで医療にかかり正しい情報から保険や権利などを正しく理解し今後の生活を計画していく必要があります。

がんにならないに越したことはありませんが、未来の備えとしていろんな情報を調べておきましょう。