第15回卒業証書授与式を挙行いたしました。

2月25日(金)18時30分から第15回卒業証書授与式を挙行いたしました。

以下に准校長式辞を掲載いたします。

式 辞

 立春を過ぎ、厳しい寒さを乗り越えた梅の花が咲き揃い、凛とした寒さの中にも春の息吹を感じる今日の佳き日に、大阪府立西野田工科高等学校定時制の課程 第十五回卒業証書授与式を挙行することができますことは、大きな喜びであり、心からお礼申し上げます。

 卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。入学の日から本日まで本校定時制課程の生徒として日夜努力された皆さんに最大限の敬意を表すとともに、心から祝福します。

 保護者の皆さま、ご家族の皆様ご卒業、誠におめでとうございます。本日、卒業生の晴れ姿をご覧になり、感慨もひとしおのことと存じ上げます。心からお祝い申しあげます。

 また、本日までの本校に対するご理解とご協力に対しまして改めて、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 さて、卒業にあたり卒業生の皆さんに私の好きな言葉を送ります。それは「志あるところに道あり」という言葉です。アメリカ合衆国第十六代の大統領リンカーンの「意志あるところに道は開かれる」という格言が由来ともいわれていますが、いま栄えある卒業証書を手にした皆さんにとてもふさわしい言葉だと考えました。

 皆さんが本校を志願した理由はそれぞれに異なると思いますが、入学後、今日の日を迎えることができたのは、皆さん一人ひとりの心の中に「本校で学び、卒業する」という強い志があったからです。

 今、ここで少し時間を取りますので、皆さん一人ひとり、自らが歩んだ卒業までの道のりを振り返ってみてください。皆さんの歩んだ道はどのような道でしたか。

 皆さんは、昼間活動する多くの人が体や心を休める時間に夜間定時制の高校生として、学び続けてきました。きっと登校することが厳しい時もあったでしょう。入学から今日まで皆さんが、歩んできた道は、平坦でまっすぐな道ばかりではなかったと思います。振り返れば、道に迷いそうになったり、道からそれそうになったこともあったでしょう。それでも、志を胸にひたむきに歩んできたあなた自身の姿を見ることができたと思います。

 授業や学校行事、クラブや生徒会活動など本校での様々な学びを通して皆さんは大きな成長を遂げることができました。どうか本校の生徒として歩んできた道のりに誇りと自信を持ち、これから新たに道を切り拓いていく礎としてください。

 また、歩み続けたあなたの周囲をよく見ると、あなたを暖かく見守る人達の姿を見つけることができたと思います。つまずき転んだ時に手をさしのべてくれた人、道に迷いそうになったときに、進むべき道をしめしてくれた人、そしてあなたに寄り添い、一緒に道を歩んでくれた人、たくさんの人が今日まであなたを支えてくれていました。その人は保護者の方や家族の皆さんをはじめ職場の皆さん、クラスやクラブの仲間、そして学級担任の先生を中心とした先生方、事務職員の方など様々な人たちだったと思います。

 今、皆さんが手にしている卒業証書は、皆さん一人ひとりの努力の結晶であると同時に、今日まで皆さんを支え、応援していただいた方々の思いが込められていると思います。卒業証書とともに、感謝の気持ちを大切に持ち続けてください。ぜひ、この式の後、卒業の喜びと感謝の気持ちを、今日まで支えていただいた方々に、素直な言葉で伝えてください。

 卒業は、別れの時であると同時に新しい出会いの始まりでもあります。四月から皆さんはそれぞれに選んだ進路へと別々の道を歩み始めますが、志を胸に、新しい道を真摯にひたむきに歩んでゆくならば、これまでと変わらずに暖かく支えてくださる家族の方や友人に加え、新たにあなたを応援してくれる人たちとの出会いがあるに違いありません。「志あるところに人あり」ともいえるのではないかと思います。新たな門出に少し不安があるかもしれませんが、自らを信じ、志を胸に着実な一歩を踏み出してください。

 「志あるところに道あり」この言葉を餞の言葉とし、皆さんの将来に幸多きことを祈念いたしまして、私の式辞といたします。

 あらためて、卒業おめでとう。

                          令和4年 2月25日

                          大阪府立西野田工科高等学校 定時制の課程

                          准校長  佐々木 昌弘

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