学校長あいさつ
桜梅桃李(おうばいとうり) ~子どもも教職員も自分らしく輝く学校に
ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。また、日頃から本校の教育活動にご理解ご支援をいただき、誠にありがとうございます。
令和7年度が始まりました。今年の春は、寒さと暑さが入り交じり、桜の木もいつもよりも長期間にわたって楽しむことができました。また、体育館横のハナミズキやツツジの姿もとても素敵です。
昨年度より、学校の教育方針を、子どもたちや保護者、地域や学校関係者等と共通認識を持つために「グランドデザイン」を作成しました。そのなかで、幼稚部から高等部・専攻科、また寄宿舎での生活に共通する大切にしたい3つの柱として、「ことばを育む」「人とつながる」「未来を切り拓く」と掲げました。また、このグランドデザインの「子どもたちの姿」については、私たち教職員の子どもたちへの期待であり、子どもたち全員が、それぞれのよさを発揮し、輝いていける教育活動を進めてまいります。
本年は昭和で100年めであり戦後80年。本校は創立125年を迎えます。日本が軍国主義に向かっている明治の後半、私財をなげうってきこえない、みえない子どもたちの教育を始められた創立者・五代五兵衛翁や、口話教育が日本中を席巻するなか、手話も必要であることを叫び、子どものきこえの特性にあったコミュニケーション方法で教育をすべきであるという「適性教育」も強く訴えた、高橋潔第6代校長等、本校の歴史には世界から注目されるすばらしい事実があります。それらを子どもたちに伝えつつ、これからの歴史を作るのは今の子どもたちなんだという自覚も促して参りたいと思います。
また、本年11月にはいよいよ東京でデフリンピックが開催されます。様々なデフ・スポーツとの出会いや大阪・関西万博とあわせ、豊かな国際感覚や多様性を受け入れる態度も養う大きなチャンスを生かしてまいります。
私の教育モットーは「桜梅桃李(おうばいとうり)」です。桜や梅、桃や李の花は、それぞれ個性ある美しさで、それぞれの時に咲きます。私は、本校の子どもたちが自分らしく輝き、自己実現ができるように指導・支援することが、私たち教職員のミッションだと思っております。そのためには、教職員全員が、的確なアセスメント(実態把握)と指導・実践の力を磨き、きこえない・きこえにくい子どもたちにとっての最高の教育環境となるよう、努めてまいります。
よろしくお願いいたします。
大阪府立中央聴覚支援学校 校長 𠮷田 伸哉
ハナミズキ 2025.4.12撮影