「重力軽減環境訓練システム」(本校での愛称:楽スタ)
「重力軽減環境訓練システム」について
びわこ学園医療福祉センター草津 理学療法士 高塩 純一先生が詳しく説明されています。
詳しくはこちらをクリック。
本校での導入の様子
平成24年4月より、使用を開始しました。
小・中・高等部の児童・生徒約20名が楽スタを利用して学習しました。即時効果が大きく、1時限の学習でも授業後の機能向上が見られます。
平成25年度より、「ヘッドコントロール支援システム」(本校での愛称:ヘッドサポート)を試験的ですが併用し、楽スタ対象児童・生徒の拡がりや、その効果の増加が見られました。
楽スタ体験型教育相談を実施しています。ぜひ、ご活用ください。
楽スタ体験案内.pdfをクリック
増設された楽スタ
平成26年9月より楽スタが3台増設され合計5台で実践できるようになりました。
これで、すべての児童生徒が待つことなく楽しく活動できるようになりました。これから岸和田から新たな自立活動指導を発信していきます。
新しい楽スタフレーム
平成27年度、時事通信社主催文部科学省後援の「第30回教育奨励賞」優秀賞を受賞し、新しい楽スタフレームとドレミマット簡易トランポリン等が購入できました。この機会に運動学習室の配置をリニューアルし、自作のフレームと新品を入れ替え、計5台のフレームを設置しています。また配置を工夫することで、前後転や簡易トランポリンをおいてジャンプする等、天井を気にせずダイナミックな活動ができるスペースを設け一度に6名の児童生徒が活動できるようにしました。今後、岸和田から進化した楽スタ指導を発信していきます。
楽スタ「ヘッドコントロール支援システム」の改良
従来使用していた、ウエットスーツ素材のベルト固定(図1)では、装着面が時間の経過でずれてくる等の課題があるので、指導時間が短く、途中で中断を余儀なくされる事例がありました。そこで幼児用自転車のヘルメットを改良する等、工夫を重ねてきましたが頭部の固定性が弱く実現しませんでした。 現時点では、タイガー医療器(株)の頸椎固定バンド(合成皮・布製 図2,3)を採用しました。この製品は本来頸椎牽引用の装置であるため、フィット感がよく、長時間の装着が可能になりました。そのため注視や頭部を回旋して教材を見渡すことができる等、子どもの表情が豊かになり、笑顔が見られるようになりました。 今後、適応事例を増やし検証します。
図1 |
図2 |
図3 |
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楽スタにおける補助教材(VR教材)の工夫と開発
「楽スタ」とバーチャルリアリティー(以下、VRという)教材を組み合わせて効果的で、自ら意欲を持って、積極的に取り組める教材の開発を目的とした。その中で、今回は「楽スタ」活用においてVR教材の有効性を確認するために次の2項目についてその有効性の検証を行った。
VRゴーグルを活用したジャンプ
アクティブ動画を活用したウォーキング
結果
今回行った2項目の考察であるが、先ず、「VRゴーグルを使ったジャンプ」においては、VRゴーグルを使ってジャンプに取り組むことにより、使用しない時に比べて1.67から1.78倍のジャンプの成果の差が認められた。また、「アクティブ動画を活用したウォーキング」についても、歩様が安定する効果が得られた。
謝辞 本研究はJSPS科学研究費 補助金(科研費)16H00274の助成を受けたものです。
Achnowledgement This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Numeber 16H00274
授業での様子の映像
下に、8例の実践を紹介します。ブラウザはIEでの再生を確認しています。
(8人とも本人・保護者の了解を得て紹介しています。)
呼吸器をつけた生徒の楽スタベンチ座位
改良したヘッドコントロール支援システム
その1
その2
その3
ヘッドサポートを使ってのあぐら座位
立位で下肢伸展と体重移動