本校の自立活動について

自立活動の目標

●個々の児童生徒の障がいの状態や発達段階等の明確な把握に努め、必要な支援を行うための指導目標及び指導内容を明確にし、個々に応じた適切な指導を行う。

●自己の障がいを理解し、障がいによる学習上、または生活上の困難を改善・克服するために必要な知識技能を養い、心身の調和的発達の基礎を養う。

指導体制

自立活動専任教員4名、各学部の自立活動主担教員、各学部の自立活動部教員が中心となり指導をすすめています。 自立活動の授業については、上記教員のアドバイスをもとに全教員が行います。 自立活動専任教員は、訪問学級の児童生徒の指導にも同行して授業を行います。学校医検診、療育相談、訓練相談等で医師から直接指導を受け、日々の学習活動に活かしています

各分野の指導内容

運動学習(PT的)

いろいろな姿勢の保持や姿勢の変換、いろいろな移動方法の獲得 をめざします。
ストレッチや補助具などを使うなどして、筋緊張の正常化、関節の運動性を高める、筋力の強化を図る、全身の協調運動機能を高める、などの学習を行います。
個々の必要性に応じて呼吸機能の改善や変形・拘縮の予防を図ります。

作業学習(OT的)

手や手首・指先・上肢全体について、その使い方の獲得や作業能力の向上、巧緻性を高めることをめざします。
押上げや巻き取り動作などで上肢の粗大運動を高める、ペグボードや型はめ、輪入れなどで肘や手首の使い方を高める、マクラメ結びやアンデルセン手芸などで指先の巧緻性を高める、などの学習を行います。
図地把握、空間把握等の認知能力を高める学習や、日常生活動作の学習も行っています。

コミュニケーション 学習 (ST的)

言語

情動関係の確立をめざします。 ジェスチャーやサインなど体の動きを伴った意志の交換の学習を行います。
発音や言語による会話の獲得を目指します。 マカトン法やシンボルなどによるコミュニケーションの学習を行います。

摂食

食事指導の中で、姿勢と連動させて食物の取り込みや咀嚼(噛む)・嚥下(飲み込む)といった発音・発語の基礎となる口腔機能を高めるための学習を行います。

AAC

パソコンやコミュニケーション機器などを使った代替コミュニ ケーション手段を用いて学習します。 ビデオソフトを使った社会生活体験学習などを行います。

各種相談について

<本校では、児童生徒が学校生活や学習をする上で困っていること、将来に向けての方針などを、各種医療機関の医師や専門家に相談する機会を設けています。ほぼ月に1回、医師や専門家に岸和田支援学校にお越しいただいて開催しています。

療育相談・訓練相談・運動学習相談・作業学習相談・言語学習相談・臨床心理士 相談があります。