第3回人権HRを実施しました

 みなさんこんばんは。准校長の中濵です。

 本日1月18日(水)、1・2時間目を使って第3回人権HRを実施しました。第1回は7月6日に年次に分かれて、第2回は11月16日に全体で、そして第3回は年次に分かれての実施です。

 1年次のテーマは「平和・人権の日朝関係をめざして」。2002年の「日朝ピョンヤン宣言」の合意4項目の内容について知り、アニメ「めぐみ」の視聴や朝鮮学校に対するヘイトスピーチ、日朝ピョンヤン宣言20周年の岸田首相談話もとりあげながら、朝鮮半島の平和と人権問題の解決のためには何が必要かを考えました。

 2年次のテーマは「同和問題」。結婚や就職などに際し、出自や出身地を理由に不当な扱いや差別的な言動を受けるという事象があることを理解し、人種・信条・社会的身分・門地等は本人の能力に関係ないことに気付くとともに、被差別部落の人びとの現状等を学ぶことで同和問題を自分ごととして捉え、解決に向けて何ができるかを考えました。

 3年次のテーマは「平和学習」。第1回の人権HRや12月の修学旅行で広島を訪れたことを踏まえ、戦争経験者の高齢化や戦争や核に対する考え方や価値観が多様化する中で、戦争や原爆の惨禍を正しく知り、自信の考えを持ち、周囲の親しい人々に伝えることが戦争の記録を風化させないために有意義であることを確認しました。

 4年次のテーマは「共生と自立に向けて 路上生活者から話を聞こう」。ビッグイシューから講師と販売員の方を招き、実際の路上生活経験者から自身の経験やビッグイシュー販売に至る経緯をお話しいただくことを通して、社会問題・社会構造に対する理解を深め、これからの社会の中で共生していくことの大切さを学びました。

 各年次の先生方が、本校での人権学習の全体像を見据えながら、さまざまなアプローチで生徒さんたちの心が豊かになるよう、各年次に応じた人権HRを実施しました。先生方の企画力には頭が下がります。人権に関する知識を広げ、深め、多面的な考え方にふれることで気付きを増やし、より心豊かな人間にみなさんが成長していってほしいと思います。