「生徒事例から必要な情報収集を行い、具体的な生徒支援につなげる」をテーマに校内研修を実施しました。
生徒支援委員会の教員が、研修の趣旨、進め方を説明したのち、事例が配付されました。「編入学した生徒が夏休み明けから欠席が増え、ついにはほとんど登校しなくなった」という事例です。本人が話す登校できない理由や保護者の意見も情報として提示されています。教員は5名程度の4つのグループに分かれ、事例の分析を行い、具体的に支援していくために、誰からどんな情報を得る必要があるのかを検討しました。
各グループが検討したことを発表したのち、本校に来ていただいているスクールソーシャルワーカー(SSW)より、助言をいただきました。そのなかで、生徒を支援していく際に「学校環境(登校状況や、学ぶ姿勢、友人関係など)」「家庭環境(家族構成、経済状況、本人の家庭での状況など)」とあわせて「本人の課題や困り感、要望等」を把握し分析する必要があるとお話しいただきました。最後に、SSWより、児童相談所や家庭児童相談室、要保護児童対策地域協議会等の機能や役割等について講義いただきました。
1時間半が短く感じられるほど、実際に生徒の支援に役立つ充実した内容で、学びの多い研修になりました。