人と人があったときに、挨拶をします。「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」
挨拶とは、人との関係を円滑にしてくれるコミュニケーションである、と言われています。人は第一印象で決まると言います。先日のスーツ着こなし講座の肝であった話です。しかし、第一印象が悪かったとしても、もしくはなんとなくとっつきにくなあと思っても、一言挨拶をすれば、言葉を交わすことができます。挨拶をすると、次につながる話ができます。たとえば、「おはようございます。今日は良い天気ですね」と一言加えてみます。すると、「そうですね。良い天気ですね」と会話が続きます。挨拶から人との関係が始まるといっても過言ではありません。
生徒の皆さんとすれ違ったとき、「おはよう」と声をかけると、「おはようございます」「おはよう」と言ってくれたり、会釈してくれたり、目で合図してくれたり、いろんな反応が返ってきます。なんらかの反応をしてくれるのは挨拶をしたほうからすれば、ありがたいことです。
「挨拶は、先手必勝」という言葉を昔に教えられたことがあります。挨拶を待っていてもしかたありません。挨拶してくれるのが当然、という、受け身の姿勢よりも、自分から挨拶をすることで、相手とのコミュニケーションを始めたり、会話を始めるきっかけを作ったりすることだということです。
ちなみに、タイトルはひらがなで書いてみて、本文は漢字にしてみました。ちなみに、「挨拶」の「挨」は「心を開く」、「拶」には「心に近づく」という意味があります。自分の心を開いて相手に近づき、相手の心に触れる行為であることです。「挨拶」の語源は、禅宗の言葉「一挨一拶(いちあいいっさつ)」にあります。禅の修行者が互いに問答を交わし、悟りの深さを確かめる行為を指したようです。そこから日常の挨拶に使われるようになったのです。
挨拶にもこんな深い意味があるのですね。