多文化共生
長吉高校は国際理解教育や多文化共生教育を推進し、大阪のモデルとなるような多文化共生の学校づくりをめざしています。
平成13年より一般入試とは別で「日本語指導が必要な帰国生徒および外国人生徒選抜」という特別枠入試を行っていることもあり、現在では約70名の外国にルーツを持つ生徒が共に学び学校生活を送っています。生徒たちは、中国・台湾、韓国・朝鮮、フィリピン、タイ、ベトナム、ネパール、インドネシアといったアジアを中心に、ブラジル、ペルー、ボリビア、イタリア、コンゴといった世界中の国にルーツがあります。外国にルーツを持つ生徒たちとクラスの仲間として、また部活動や行事で時間を共に過ごす中で、各国の言葉や文化を知ることのできる環境が長吉高校にあります。
また、多文化共生教育、国際理解教育として長吉高校にて設けられている独自の科目、GS(グローバルスタディ)では、帰国渡日生徒について学んだり、世界の国々について学んだりと、人権問題や国際問題、社会の様々な問題について考えていきます。他にも、2年生以降、朝鮮語Ⅰ、中国語入門、多文化研究といった授業を選択することができ、英語以外の言葉や文化を学ぶことができます。さまざまな国の人々とコミュニケーションを深める力を身につけていくことができます。
長吉高校には、国際交流のスペースとして国際交流室が設けられています。外国ルーツの生徒の活動場所にもなっていますが、お昼休みに昼食を食べたり、放課後残って勉強をしたりと、誰でも利用できるスペースとなっています。
多文化研究会の活動
長吉高校に在籍する外国にルーツを持つ生徒が参加している部活動です。外国にルーツを持つ生徒の中には来日してまだ間もないことから、日本語に不安を抱える生徒もおり、主な活動内容は日本語の勉強会です。その他にも、校内でゲストティーチャーとして文化や言葉の紹介をしたり、各国の民族ダンスの練習をして舞台で発表したり、文化祭で各国の料理を作って販売したりして、自分たちの文化を他の人たちに知ってもらうような活動を行っています。
朝鮮文化研究会の活動
在日韓国朝鮮にルーツを持つ生徒や、韓国朝鮮の文化に興味のある生徒が活動しています。主な活動内容は、朝鮮語の勉強や、朝鮮半島の代表的な打楽器を使って演奏するチャンゴの練習です。色とりどりのチョゴリを身にまとい、文化祭や教育センターの舞台で発表しています。