学校長より
本校は昭和30年(1955年)に、淀川区のこの地に開校し、今年度65期生を迎えました。この間、多くの卒業生を送り出し、その中には政財界や教育、芸能等の分野で幅広く活躍されている方もおられます。
平成29年(2017年)、それまでの普通科総合選択制のよさを生かしつつ、生徒の興味・関心や多様な進路にも対応できる普通科専門コース設置校に改編となりました。本校では文系・理系、そして「看護医療」と「幼児教育」の二つのコースを設置しており、2年次以降、それぞれの系・専門コースに応じた特色のある教育を行っています。
また、同じ平成29年(2017年)、府立高校で7校めの「日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜」の実施校となり、外国にルーツを持つ生徒を受け入れることになりました。平成31年(2019年)にはすべての学年に在籍し、日本語・母語の学習や部活動等に積極的に取り組んでいます。
本校では、この選抜による生徒と「一般選抜」による生徒が、日々の学校生活を通して、多様な文化や価値観を尊重する知識と態度を育む教育を実施しています。
また、基礎学力の定着を図るための習熟度別少人数授業や、殆どのホームルーム教室等に設置したプロジェクタ等を活用して、生徒自らが主体的に学び、考えをまとめ、発表できる力を育成する授業を行っています。2年生、3年生では進路希望や適性等に応じ、選択科目や講習等により、一人ひとりの希望進路の実現に努めています。
生徒たちは学習活動だけでなく、体育祭や文化祭等の学校行事、部活動等を通して、目標に向かって努力する大切さや、仲間と協力して困難を乗り越えることの素晴らしさなどを経験しています。また、地元企業と連携した新大阪周辺の清掃活動、大阪メトロでの多言語通訳ボランティア、大阪マラソンボランティアなどへの参加を通して、自分の新たな可能性に気付いたり、社会に貢献する力を身につけています。
これまで以上に可能性を伸ばし、仲間とともに自らの夢や希望の実現に向けてチャレンジする生徒を育成すべく、生徒と教職員が一体となり、教育活動に励んでまいります。
中学生の皆さま、コース設置校ならではの特色ある学び、多文化共生の取組み、学校行事や部活動等に積極的に取り組む姿を見に、是非、学校見学においでください。
これからも本校の教育活動に対しましてご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。
大阪府立東淀川高等学校 校長 森瀬 康之
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