夜の学校

定時制の課程は、18時から授業が始まり、21時20分には終わります。他の学校も多少前後しますが、このような時間で授業をしています。元々は、勤労少年が、高校での学びをするために、お昼は働き、勤務が終わってから学校に来て学ぶというところでした。もちろん、今でもそのような形で来ている生徒もいます。中学校を卒業してすぐに学校へ通うだけではなく、しばらく働いているうちに、高校で学びたいという思いで通っている生徒もいます。だから、定時制の課程は年齢層にも幅があります。

現代の定時制の学校では、教室にいる生徒は多様化しています。いろんな思いで学校へ通っている生徒たちがいます。高校での学びを基に学校へ行きたい、勉強したいという思いをもっています。

先生たちは、生徒一人ひとりの事情をつかみながら、日々、自らも研さんして授業にのぞんでいます。生徒たちの話を聞いています。生徒たちの進路をともに考えています。

学校は本来はこういう場であったかと思います。学びたいという思いをかなえられるところ。

そして、「過去は変えられないが未来は変えられる」ということが実現できるところ。

グラウンド近くを歩いているときに、校舎の2階の教室だけが灯がともっているのを見て、ふと思った瞬間でした。