人と人とのつながり

学校というのは、それまでまったく同じ空間で生活していなかった人が、ある一定の時間を共に過ごす場です。一日のうち、約4時間ともに過ごしています。もちろん、それぞれの特性も違うし、嗜好や考え、能力なども全然違います。また、本校の場合は年齢層も違います。そういう人たちが、ある一定の空間と時間を共有しています。

さあ、そういう場所の中で、人との新たな出会いが生まれて、お互いにつながりあっていきます。なかには、あの人とは話もできそうにない、という場合もあるでしょう。逆に、今まで出会わなかった人と、仲良くなるということもあるでしょう。

人との出会いというのは不思議なもので、人生の選択肢が無数にある中で、出会うのです。もしかしたら、違う選択肢を選んでいたら出会わなかった人たちかもしれません。長い目で見たら、どんな選択肢を選んでも出会う人もいるかもしれません。

そんな奇跡のような出会いの中で、ある一定の集団ができあがります。もちろん、その集団は毎年変わります。卒業して、また新たに入学して。編転入してきたり、転出したり。

その集団の中での出会いをどのように考えるか。全員と仲良くするなんてできません。でも、この出会いは奇跡なんだと、ふと思った時、隣に座っている人とのつながりをどう考えますか。

この人と自分は出会わなかったかもしれない。でもいま、同じ空間にいてる。さあ、このわずかな確率のもとで生まれた出会いをどのようにしましょうか。