令和5年3月4日(土)第72回卒業証書授与式

第72回卒業証書授与式 式辞

 

 日ごとに春の訪れを感じるこの佳き日、大阪府立春日丘高等学校 定時制の課程第72回卒業証書授与式を挙行できますこと、大変嬉しく思います。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 また、ご家族の皆さま、本日は誠におめでとうございます。

 皆さまには、いつも温かいご支援、ご協力を賜りましたこと、この場をお借りしまして厚く御礼申しあげます。

 ここまでの間には、大変なご心配やご苦労もあったかと思いますが、こうして高校卒業を迎え感慨もひとしおのことと存じます。心からお祝い申しあげます。

 さて、卒業生の皆さんが手にした卒業証書は、皆さんの努力の賜物であることはもちろんですが、そこには多くの方々が、皆さんに託した希望や夢が込められています。

 高校を卒業するというのは、普通のことだと思われていますが、普通のことではありません。自分がやらなければならないことをしっかりと最後までやり続けないと、卒業することはできません。皆さんは、そうした苦労をしてきたからこそ、今こうしてこの場にいることが出来ています。この20名の中には、昼間働いて、疲れた体をひきずって、夕方からの授業に出席していた人もいると思います。また、様々な理由のため定時制高校で学ぶことを自ら選択し、ここまでコツコツと努力を積み重ねてきたのだと思います。そうした日々の中で皆さんの心の支えになったのは、同じ春定の仲間たちであり、先生方だったのではないでしょうか。准校長である私自身は、皆さんと普段接する機会はあまり多くはなかったですが、体育祭や文化祭をはじめとする多くの行事や、授業観察に行った時の皆さんの頑張りを間近で見て、本当にたくさんの元気をもらいました。皆さんの頑張りに負けないよう、自分も頑張ろうと思わせてくれた皆さんに、大変感謝しています。

 今後、新たな出会いを迎える皆さんには、この学校で学んだ大切なことをいつまでも忘れずにいてほしいと願っています。人間は一人では生きられません。今、私の後ろにあるように、人と人との「絆」を大切にし、豊かな心を持ち続けてください。

 皆さんは今日、春定を卒業していきます。「夢 追いかけて 追いかけて 春日丘」これは、本校玄関横に本校創立50周年を記念し設置された石碑に刻まれた言葉です。みなさんがこれからも元気で、それぞれの夢に向かって進み続けることを心より祈念し式辞といたします。

 令和5年3月4日 

 大阪府立春日丘高等学校 定時制の課程  

         准校長  藤井 貴英