学校長より

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大阪府立大阪北視覚支援学校 校長

太田 淳一郎

ご挨拶

大阪北視覚支援学校のページにお越しいただきありがとうございます。

いま、本校だけでなく全国の視覚支援学校(盲学校)で、在籍数が減少している状況にあります。

これは、少子化、インクルーシブ教育の進展、医療の発展、専攻科においては視覚障がい者の働き方の多様化によるものです。

これらの流れに逆らうことはできませんが、本校が存在する使命を大事にしていかなければなりません。

その使命とは、視覚障がい教育の専門性を維持、継承、発展させていくことです。

文字としての点字は、視覚障がい者、特に全盲者には、なくてはならないものであり、そろばんを使った計算学習も学習の上では欠かせません。これらは、これまで視覚支援学校が培ってきた専門性の土台の上にあります。さらにICTの進歩は、新たな視覚障がい教育を発展させていくためにさらなる研究を進めていくべきものです。

本校の教職員は、幼児児童生徒のために専門性を磨き、子どもたち一人ひとりの見え方や個性に合わせた教育を行っています。

特に、早期教育は視覚に障がいのある乳幼児が、これからを生きるために必要な保育として残存視力や他の感覚を使った遊びを通した保育を行っています。

また、少ない在籍数を補うために縦の繋がりを多く取り入れ、例えば幼稚部と小学部の交流では小学部児童がお兄さんお姉さんとしての意識が芽生え、中学部と高等部ではクラブ活動や重複クラスの音楽や体育を合同で行うなどして連携を深めていっています。

専攻科では、カリキュラムを見直し、教科を学ぶ学年を生徒が学びやすいように入れ替えました。

本校では、幼児児童生徒一人ひとりが主役です。

子どもたちや専攻科の成人の生徒の皆さんもそれぞれの目標に向かって、大阪北視覚支援学校での学校生活を充実させてもらえるよう努めてまいります。