最新情報・お知らせ

第3回全国盲学校フロアバレーボール大会で、優勝しました

第3回全国盲学校フロアバレーボール岩手大会報告

期  日:令和元年8月21日~22日

会  場:岩手県花巻市立総合体育館

出場校:全国8区の代表と主管校の計9校(連合チーム含む)

いわて大会と表示された立て看板 予選リーグ前の円陣を組んでいる 大阪南視覚支援学校の横断幕

フロアバレーボールとは...

 前衛3名・後衛3名の計6名が、レシーブ・トス・アタックをつないで3打以内に相手コートにボールを返す。ネットは床面から約30cm隙間をあけて設置されており、ボールを転がして隙間を通す。バレーボールコート(18m×9m)と、コートの外側3m範囲のフリーゾーンを使用する。 前衛はアイマスク(アイシェード)を着用し、視覚情報が遮断された中で、ボールや敵味方の声・足音・衣擦れ・息づかい・気配を察知し、攻守を切り替える。後衛は視力状況に応じて、ボール・相手の動きを感じ、前衛に指示を出しながらプレーする。 後衛に対し前衛から情報伝達や指示が出ることも珍しくなく、視覚障がいスポーツの中でも異質の、全盲・弱視プレーヤーが対等に勝負できる競技である。

フロアバレーボールコート

フロアバレーボールコート

試合レビュー 〈予選リーグ〉  各リーグ3チーム総当たり戦で勝ち点を獲得する。勝ち点の多い上位4チームが決勝トーナメントに進出する。

一回戦 VS岩手県立盛岡視覚支援学校 ○2-0(15-2、15-7)

 序盤は全国大会の静かで張り詰めた雰囲気に緊張していたが、「頭脳派プレーヤー・秋山」の連続サーブで流れに乗り、1セット目の最後は近畿大会MVPの「チーム愛No.1・向垣内」のサーブが綺麗に決まった。2セット目は前回大会に福岡県立福岡高等視覚特別支援学校の主将として出場していた、「燃える九州男児・田代」がアタックヒットを連発し、ゲームセットとなった。

二回戦 VS鳥取・高知連合チーム ○2-0(15-8、15-9)  

 「広角打法・髙木」のアタックヒットから流れに乗ると、7月に砲丸投げの日本新記録を樹立した「目指せサーブ王・金山」が全国大会初のアタックヒットを決め、チームに勢いをつけた。

〈決勝トーナメント〉

  予選リーグ勝ち点獲得数上位4チームが抽選を行いトーナメントを組む。(同じ地 区・同じ予選リーグのチームが別の山になるように調整する。)

準決勝戦 北海道札幌視覚支援学校 ○2-0(15-6、15-9)  

 試合開始前に「音速速攻アタッカー・阿部」が持ち前のユーモアで会場を沸かせた。試合開始後は田代がアタックヒットを連発し、最後は、チーム最年長の「頼れる親方・ 木村」がアタックを決めゲームセット。柔道整復科メンバーのコンビネーションが光る試合となった。

準決勝2セット目開始前ベンチ

準決勝 2セット目 開始前ベンチ

準決勝金山選手アタック

準決勝 金山選手 アタック

準決勝端中選手サーブ

準決勝 端中選手 サーブ

決勝戦 筑波大学附属視覚特別支援学校 ○2-0(15‐11、15‐11)  

 決勝戦の相手は、前回大会で本校が敗れた埼玉県立特別支援学校塙保己一学園に関東大会決勝戦で勝利し全国大会出場を果たした筑波大学附属視覚特別支援学校。 序盤は、決勝の雰囲気に浮き足立つ選手が多いなか、「頼れるエースアタッカー・端中」がチーム最多の12本のアタックを決めた。2セット目には、試合前の選手紹介で「1点取ります!」と宣言した阿部がようやく、宣言通りアタックを決め、チームに流れを呼び込んだ。「経験豊富なレシーバー・大根」の指示も冴え、最後は「チームの大黒柱・鳥丸」がアタックを決めてゲームセット。関西勢初の日本一に輝いた。

決勝試合前の選手紹介

決勝開始前の選手紹介

決勝1セット目守備

決勝 1セット目 守備

決勝2セット目攻撃

決勝 2セット目 攻撃

優勝:大阪府立大阪南視覚支援学校(近畿) 

 最優秀選手 鳥丸 大地