SSH の概要
SSHとは
文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」は、未来を担う科学技術系人材を育てることをねらいとして、理数系教育の充実をはかる取り組みです。
本校は令和2年度から第三期目の指定を受けております。
本校の研究課題と内容
本校は令和2年度から第三期目の指定を受けております。
豊中高校のテーマは「"みらい地域還元型"科学する人づくりプロジェクトの開発」です。本校では,第二期目の指定より中高大連携を掲げ,地域と連携することで,子どもたちが学校外で学んだり活躍したりできる場を設けています。例えば,アウトプットを軸とした小中学生への実験教室や科学系発表会への参加,インプットを軸とした大学生による実験企画や研究室訪問などを企画しています。これらの取り組みを通して,「高い目標を持ち,忍耐強く夢を切り拓く人材」「積極的に社会や科学にかかわる人材」の育成をめざしています。
概要・受賞歴等は以下のPDFファイルをご覧ください。
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SSH BLOG
本校のSSHの取り組みをブログで発信しています。ぜひご覧ください。
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プログラム
理数教育の充実と課題研究
知識や技術を与えられるだけにとどまらず,自ら考え,自ら行動し,自らの力で知を広げる。豊中高校では普段の授業で主体的かつ対話的に高度な知識を学び,じっくりと基礎基本の定着を図ります。その上で,それらの授業の時間や課題研究の授業の時間などにその知識や技術を存分に生かし,また広げていく機会を設けています。
SS理数理科の授業
理科の授業では、実験や実習などを多く取り入れています。実験や実習を通して,知識を活用しながら統合したり,好奇心や積極性を育んで,日々の学習意欲を高めていきます。
課題研究
SS課題研究では三年間を見通して,一年次に身近なテーマで実際に探究活動を行いながら探究活動の作法を学び,二・三年次に数学・理科・情報の各分野についての専門的なテーマで研究活動を行います。長い研究活動の中では,実験がうまくいかないことがあったり,思うように研究が進まないこともあったりします。しかし,自分の興味関心から生まれたテーマに対しては,どの生徒も粘り強く,積極的に研究活動をつづけ,最終的にはポスターセッションでその成果を発表します。その後,論文を完成させます。
解のない問いに挑戦することで,学び方そのものや論理構築力などを身につけ,好奇心と忍耐力を高めていきます。
表 課題研究テーマ例
分野 | テーマ |
保健体育 | ヒトの視覚に関する盲斑の実験 |
化学 | 酸性雨を電解液とする発電方法 |
化学 | 簡易燃料電池の作成 |
物理 | ムペンバ効果についての仮説と考察 |
物理 | 新たなる免震構造の構築 |
地学 | 土壌の温度変化と化成の模擬土の作成 |
地学 | 木星突入ミッション |
情報 | 豊中高校におけるネット依存とその解消法 |
情報 | 豊中高校のバリアフリーについて |
物理 | 蛇口から流れ出る水が形成する形状 |
物理 | 自由落下におけるドップラー効果の再現 |
物理 | クラドニ図形の規則性 |
生物 | 単細胞生物を切ってみたら再生した |
生物 | 色の異なる光がCAM植物の生長に与える影響 |
生物 | 膨圧運動を意図的に静止した場合のオジギソウの反応 |
生物 | 色から受ける記憶の差異 |
2020年度の研究計画書の例
本物に触れ,最先端科学と出会う研修
大学や研究施設,企業,科学館や博物館などで最先端の科学に触れる研修のほか,海外の高校音の合同研修を行っています。近年は四国地方の地形をめぐる地学研修(7月),白浜にある京都大学瀬戸臨界実験所で湾岸生物と触れ合う生物研修(12月)などを毎年実施しているほか,シンガポールカトリックハイスクールとの合同研修でシンガポールの湿地の調査(3月)を行っています。また,隔年で行われるシンガポール国際科学チャレンジにも毎回参加しています。
中高大接続
高校生が中学生や小学生に対して実験教室を開いたり,大学生が高校生に対してチームワークや創造力を試すコンテストを主催するなど,生涯を通じて科学やその根底にある「ふしぎ」にかかわり続けたり,社会貢献に目を向けるような新しい試みを行っています。