令和元年度 三学期終業にあたって
生徒の皆さん、学校から皆さんの声がなくなり、約二週間が経ちます。皆さんは、どのように過ごしていますか。元気にしていますか。
国や府の方針で、三月二日から突然の休業となり、皆さんも大変戸惑ったことと思います。度重なる予定の修正と急な連絡に対して、皆さんはとても適切に対応してくれました。まず、皆さんに感謝したいと思います。
新型コロナウイルスの影響は依然続いており、今後もどのようになるか、本校としても心配しているところです。皆さんには、すでに配布しました「新型コロナウイルス感染症について(大阪府教育庁教育振興室保健体育課)」などに記載のとおり、引き続き、手洗いや咳エチケットの徹底やマスクの着用などにより、予防に努めるようお願いします。また、家族の方などを含め、万一感染が判明したり、心配される症状等がある場合は、最寄りの帰国者・接触者相談センターへ連絡するとともに、本校にも連絡してください。なによりも、感染しないことが一番です。規則的な生活習慣を守り、健康な状態を保つようにしてください。
今回の状況は大変な状況ですが、今、国や府を上げて対応にあたっています。皆さんも、色々なことが制限され、つらい日々を送っていると思います。勉強や部活動なども思うようにできず、不安ばかりが先に立っている人もいるでしょう。しかし、様々な制限はありますが、できることはまだまだあります。自分の自由になる時間を使って、色々なことにチャレンジすることで、今回のピンチをチャンスに変えることができます。
本校の学校Webページの「枚高ブログ」に進路指導部より生徒のみなさんへ 自宅学習のススメを掲載しています。インターネット等を使い、様々な学習をする機会があります。また、英検等の資格試験の準備や、大学等への受験勉強に集中できる良い機会ではないでしょうか。
部活動で頑張ろうという人は、感染予防をおこないながらも、自分の体を鍛えるいい機会になります。さらに、改めてルールを研究したり、作戦を考えたり、練習や試合、大会に臨むときに備えるための時間としてはどうでしょうか。
こんな言葉があります。
「何も咲かない寒い日は下へ下への根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」
これは、マラソンの高橋尚子さんが恩師から送られた言葉だそうです。いろんなことがなかなかうまくいかないとき、そんなときが何度もあるかもしれません。そんな時こそ、できることをしっかりやり、やがて花が咲く時のために、備えることの大切さを表しています。
今後どのようになるか、まだ不明のことも多く、さらに厳しい状況になることもあるでしょう。でも、そんな時こそ、「颯爽たり枚方」。皆さんが枚高生として、颯爽と苦境を乗り越えていってくれることを信じています。
いずれこの状況も改善する日が来ます。どんな困難も永遠には続きません。その日を信じ、皆さんそれぞれが、大きな花を咲かせるためにしっかりと根を伸ばしておいてくれることを期待しています。
皆さんの元気な顔を見、元気な声を聞くことを楽しみに、学校はしっかり準備をしておきます。皆さんも、できることをしっかりと行って、一緒にこの苦境を乗り越えていきましょう。
令和二年三月十三日
校長 小嶋信男