ふと夜空を見上げると、月がまん丸でした。調べてみると、今夜は満月のようです。寒さがより増している今日、空気は澄んでいるのか、より輝いて見えました。月にはさまざまな呼び方があります。大きく分けると、新月から始まり、上弦の月、満月、下弦の月、そして新月へとなっていきます。新月は、太陽が当たっていない状態、すなわち真っ暗な月です。夜では見えません。月が光っているのが右半分になっているとき、月が沈むとき、光っている半月が下に向くことから弓でいう弦が上にある状態になるということで、上弦の月と言います。下弦はその反対です。月の形で決められた呼び方です。「鬼滅の刃」で、鬼の分類を表すのに使われているので、最近聞いた人も多いかもしれません。さらに形で、分けると、十三夜の月とか、三日月、更待月、十六夜月などさらに名前があります。
昔の日本人は、いろんなものに呼び方をつくりました。そうすることで、そのものに意味ができるわけです。自然とともに生きてきた日本人の、趣深さというのが思い知らされます。たかが月ですが、昔は夜を唯一明るくしてくれたものです。今は、地上は電気であふれているので、明るいですが、すべての電気を消して、月の光だけにすると、意外と明るいものです。だから、月の出ない新月のころというのは、なにかあやしい雰囲気があったのでしょう。
寒くなると、人間は肩をすくめて筋肉が逆にこわばります。しっかりと背筋を伸ばして、姿勢を正しておきましょう。寒さに勝つのは難しいですが、寒いからといって、すべてが内向きにならないようにすることが大事ですね。