昨日から12月に入りました。旧暦の呼び方で、「師走(しわす)」です。元々は、12月になると、僧侶が各地で法要をおこなうために、非常hに忙しい時期だというところからきています。ここでは、「師」は僧侶のことを指すと言われています。年越しの月となりますので、大掃除や厄払い、年越し祓いなど、いろんな行事があります。江戸時代には、借金は年内に返済しないといけないということがあったそうです。井原西鶴は『世間胸算用』という小説の中で、大晦日のお金にまつわる庶民の悲喜劇を描きました。それほど、師走というのは、まとめの時期でもあったのですね。学校と言うのはどうしても、4月から3月が一年なので、あと3か月あるという思いもあるのですが、やはり年が変わるときというのは、身が引き締まる思いです。
さて、今日は連続して3つの授業を見学しました。まずは4年生の世界史探究で、先日見学した先生とは違う先生で、帝国主義についてでした。第一次産業革命と第二次産業革命の違いから始まり、各国がどのような状況であったのかをおさえながら進めていました。確かに世界史においては、この辺のことというのは、現状にもつながってくる大事にところです。日本とのかかわりも考えながら進めていました。ヨーロッパの伝統国と新興国であるアメリカとのかかわりというのも着目すべきところです。アメリカの話は次の時間なので、そこでまた、新たな世界史の展開がわかるでしょう。
次の時間は2年生の数学です。2年生の数学では、探究学習をしています。いろんなことを試しながら、生徒たちが探究を深めていき、最終的に発表できたら、というのが先生たちの思惑です。まだ始まったところで、テーマについて考えているところでした。マインドマップを書きながら、あれやこれやと悩んでいる姿に、これからの期待を込めてみていました。
最後は2年生の言語文化です。国語の授業です。以前にも触れましたが、デュークという文章の読み取りでした。今日は、「少年」の気持ちと「私」の気持ちを読み取っていくというところでしたが、ここはその気持ちの変化と特に犬を亡くした「私」がどのように気持ちが揺れ動いているのかを読み取るところがポイントです。もちろん、気持ちを読み取るには、どのような言葉が用いられているのかを考える必要があります。言語文化という科目は、言語というのに特化して考える科目ですが、このように文章を通じて、言語の効果を学ぶことが目的です。あれやこれやと読み取る姿は、さらに学びを深めることでしょう。