中学部教育課程
1.中学部教育目標 2.各教科・領域等の学習内容 3.主な行事 4.時間割(pdfファイル) |
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中学部生徒作品 |
1. 中学部教育目標
(1)基本的生活習慣の確立を図る。
衣服の着脱が課題の生徒には、自立活動の時間に個別に指導しています。
また給食の時間には、マナーについての指導や食べる品数を徐々に増やす支援などを行っています。
(2)健康な心と身体を育て、体力づくりをする。
自立活動の時間に学年ごとにランニングやトレーニング等を行い、個々に目標をもって取り組んでいます。昼休みやクラス活動など体育以外の時間にも運動する機会を多くとるようにしています。
(3)基礎的な学習、作業に必要な能力と態度を身につける。
社会生活において必要な、読み、書き、コミュニケーション、数量等についてはグループ学習の時間を中心に学習しています。作業の時間には、種々の技能の習得や集中力、根気強さを身につけるよう学習しています。また、グループ学習の時間には、「実生活」を意識した課題を設定し、生活に生かすことのできる学習にも取り組んでいます。
(4)集団の中で、ともに育ち合う仲間づくりをする。
友だちを大切にする気持ちや社会性を培うために、自立活動の時間やHRを中心に、学年や学部全体で集団での活動に取り組んでいます。また、生徒会が中心になり、学年を越えてゲームや美化活動なども行っています。
2. 各教科・領域等の学習内容
【自立活動】
「個別の指導計画」に基づいて日常生活の学習や生徒個々の課題に取り組んでいます。また、各授業にも位置づけて取り組んでいます。
< Ⅰ >
衣服の着脱に関する練習、トイレでのマナーなど、これから始まる1日の活動にむけて必要な身辺準備に関する学習をしています。生活リズムや生活習慣の確立をめざし、朝のランニング・トレーニングを通して健康状態の保持・増進をはかったり、朝の会を通して積極的に集団への参加を促したりします。
また、自立活動の区分に特化した活動を取り入れて、生徒の実態に応じた課題に取り組みます。
< Ⅱ >
給食では、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、安全・衛生面の学習に取り組んでいます。また、食事のマナーを身につけ、偏食を減らす工夫を通して、健康状態の維持・改善などを学習しています。
< Ⅲ >
身だしなみを整えることやトイレを済ませることなど下校前の準備に関すること、身辺処理や清掃活動など清潔に関すること、自分自身の身体の状態を理解することなど、健康の保持や生活習慣の確立に関する課題に取り組んでいます。また、帰りの会での係活動やその日の感想を発表することで、集団への参加やコミュニケーションの基礎的能力を高め、絵カードやサイン、情報機器端末などをコミュニケーション手段として活用する学習もしています。
【グループ学習】
生徒一人ひとりの課題に対応した学習に取り組むために、各学年5~7つのグループに分けて、各グループとも国語・数学を中心に取り組んでいます。国語は「聞く」「話す」「読む」「書く」力を身につけることをねらいとして、絵カードや文字カードを使った学習から、ひらがな、カタカナ、漢字の習得、作文や文章の読み取りへと発展していきます。コミュニケーション方法を学ぶことを主なねらいとした学習にも取り組んでいます。数学は、具体物と数との対応や数唱の学習から基礎的な計算、さらに四則計算の応用等へと発展していきます。お金や時計、カレンダー、長さや重さの単位などの理解や活用をめざします。他にも、社会科、理科、外国語科(英語)の内容も取り組んでいます。また、どのグループとも「実生活」を意識した課題を設定し、生活に生かすことのできる学習に取り組んでいます。
【音 楽】
各学年で、クラスを基本とした2グループに分けて取り組んでいます。
表現力を身につけ、豊かな情操を養うことをねらいに、歌唱や器楽演奏、鑑賞、身体表現などを行っています。
【美 術】
各学年とも、週1回の作品制作に取り組んでいます。
絵を描いたり立体を作ったりと、生徒の興味関心に応じた学習内容で授業を展開しています。
個人作品、共同制作を行っています。
【体 育】
学年単位で行う「学年体育」と、学部全体を縦割りにして課題別に分けて行う「学部体育」があります。
「学年体育」は、学年集団づくりを目標にして、週に1回取り組んでいます。
「学部体育」は、生徒一人ひとりの課題に合わせて運動技術を身につけ、協力することや主体的に取り組もうとする意欲や態度を身につけることを目標に、週に1回取り組んでいます。
内容は、3年間を通して、運動会練習、水泳、持久走(マラソン大会)の取り組みの他に、3年間でいろいろな運動を経験できるように、球技(ゴール型・ネット型・ベースボール型)や「走・投・跳」「武道」「ダンス」などの様々な種目を取り入れて行っています。
【作 業】
学年毎に、課題別に3グループに分かれて、各グループの目標に応じて取り組んでいます。学習内容は、木工・窯業・園芸・被服・調理・紙工作などを中心に、生徒の興味・関心を引き出せる題材を設定して取り組んでいます。
作業の授業では、「つくる」ことを通して、見通しを持って製作に取り組んでいます。完成させる喜びや達成感を味わうこと、道具の使い方や技能を身につけて、手指の操作性や巧緻性を高めることを大切にしています。また、友だちと協力し、集中力を高めて落ち着いて作業に取り組めるようになることも、大切な目標の一つです。
【道 徳】
日常生活の基本的な習慣や集団生活に必要な態度を身につけるとともに、家庭生活や社会への関心を持ち、理解を深めることを通して、自立するための力をつけていくことを目標にしています。公共施設や公共交通機関のルール・マナーの学習、ソーシャルスキルトレーニング、性に関する学習、防災学習、進路学習などに取り組んでいます。また、互いを認め合い、ともに育ち合える学年集団を作っていく時間でもあります。
【特別活動】
学部全体の行事(生徒会選挙、お別れ会など)を実施します。また、各学年で行事の事前・事後学習やお楽しみ会などに取り組みます。交流及び共同学習の取り組みでは、和泉中学校・富秋中学校との交流活動を行います。希望者が、居住地域の中学校の活動に参加する『居住地校交流』にも取り組んでいます。
【総合Ⅰ】
各学年で、グループ別の学習や学年全体で取り組みます。グループ別では生徒の興味・関心に基づいて、生徒の実態に合わせて、つくる・遊ぶ・くつろぎ・運動などの活動を行っています。様々な課題に生徒自身が主体的に取り組みます。
【総合Ⅱ】
中学部全体で生徒の興味関心に基づき、他学年との交流などを目的として、さまざまなグループに分かれて活動しています。
①身体を動かす(ダンス、バスケットボール、サッカー、リトミック、野球、ウォーキング、エアトランポリン)
②ゆったりすごす(インドア、DVD鑑賞、工作、リラクゼーション)
③情報処理を学ぶ(パソコン)
【昼休み】
昼休みはボールゲームなどのスポーツ活動やレクリエーション活動を通して、他者との関わりや集団への参加など人間関係の形成やコミュニケーションに関すること、身体の動きに関することなどを学習しています。