高等部

1.教育目標

「生徒一人ひとりが能力や特性をより確かにし、社会人としての資質と適応力を高め、充実した学校生活を送ることができる。」

(1) 中学部(中学校)の教育の成果を引き継ぎ、社会自立に必要な力を育てる。

(2) 生きる力の基礎(健康、生活習慣)を培う。

(3) コミュニケーションの力を育てる。

(4) 基礎的な学力、体力を育てる。

(5) 集団、自治の力を育てる。

2.運営の重点

(1) 学部、学年、学級経営の充実を図る。

(2) 個々のニーズに応じた「個別の指導計画」を作成する。

(3) 健康の保持増進に努める。

(4) 基礎学力の向上をめざす。

(5) 個々の課題に応じ「6区分」「27項目」をふまえた指導内容に取組み、自立活動の充実を図る。

(6) 卒業後を見据え、豊かに生き社会を生き抜く力を培うことを目標とした授業を行う。

(7) 生徒指導と進路指導の充実に努める。

(8) 訪問教育の充実に努める。

3.指導の重点 

生徒の将来を見据えた「個別の教育支援計画」を作成し、一人ひとりの生徒の障がいの状況、発達の段階、生活のニーズに応じた教育に取り組むために次に揚げる内容を重点とする。

(1) 教科指導

・ 基本的な学習習慣と主体的な学習方法を身につけるための指導を行う。

・ 指導内容の重点化、指導方法の改善などの工夫を図り、わかりやすく楽しい授業を創りだす。

(2) 自立活動

・ 生徒一人ひとりの障がいの状態、発達や経験の程度、興味・関心、生活や学習環境などの情報を収集・整理して「個別の指導計画」を作成し、段階的かつ幅広く柔軟で適切な指導を行う。

・ 人間として基本的な行動を遂行するために必要な要素と、障がいによる学習上または生活上の困難を改善・克服するために必要な要素である「6区分」「27項目」を相互に関連付けて、自立活動の目標を設定する。

(3) 授業の3本柱

・「学年授業」「たてわり授業」「選択授業」授業を3本柱とした授業を展開する。

・ 同学年だけでなく他学年と関わる機会を持つことでお互いを高め合い、いつどこででも他者と関わることのできる力を育てる指導を行う。

・ 興味関心のある学習を選択できる機会を設け、卒業後の社会生活の充実をめざした指導を行う。

・社会との関わりを考え社会性を身につけて、自主自立の気持ちを養うことをめざした指導を行う。

(4) 特別活動

・ 児童生徒会活動や学年、学級活動の活性化を図る。

(5) 校外での活動

・ 学校内では得られない知識及び経験の拡大をめざし、十分な事前、事後指導を行って取り組む。

・ 生徒の発達の段階や障がいの重度・重複化を考慮し、その実態に即した学習を行う。