進路プログラム
自分の興味、関心だけでなく色々な角度から自分の能力、適性などを発見し、よりよい進路選択ができるよう、さまざまな取り組みをしています。また段階的な進路指導を行うことで、生徒一人ひとりにあった進路指導を実施しています。以下は進路指導で主に実施している行事です。
★1年生★
〇フィールドワーク(11月)
大学に出かけて行き、模擬授業を受けたり、学校の説明を受けたりして自分の視野を広げ、高校卒業後の進路先について考えます。
〇分野別説明会(1月)
大学、短大、専門学校の先生方が来校し、大学、短大の学部や学科の内容を詳しく説明していただいたり、専門学校の資格と仕事の内容について説明していただいたりします。自分の興味のある分野を選択し、話をきくことで、進路についてより深く考えていきます。
★2年生★
〇フィールドワーク(7月)
1年のフィールドワークとは違い、興味を持った分野の大学・短大・専門学校とより興味を持った進路先に出かけて行き、模擬授業を受けたり、学校の説明を受けたりして自分の視野を広げます。この体験が3年生の進路決定に与える影響は大きいようです。
〇分野別進路相談会(2月)
1年生で実施した分野別説明会とは違い、大学、短大の専門分野に分かれて卒業生や3年生ですでに進路が決まった人の体験談とアドバイスを聞きます。就職希望者も先輩のアドバイスと就職の心構えを聞きます。専門学校希望者は分野ごとに専門学校の先生方から仕事の実際について具体的に学びます。先輩の受験アドバイスは毎年好評で、「自分も先輩のようになりたい。」と皆やる気になってきます。
〇進路ガイダンス(3月)
3年生に進級する前に、受験に関する心構えや現在の受験に関する話を行い、受験に対する意識を高めます。
★3年生★
〇3年生 進路保護者説明会(4月)
保護者へ現在の受験の話や昨年度進路状況に関する話を行い、ご家庭で進路に関する心構えをしていただきます。
〇指定校説明会(8月)
本校指定校に関するお話をします。
〇共通テスト説明会(9月)
共通テストに関する準備や手続きに関してお話します。
3年生はその他にも「大学説明会」、「面接指導説明会」、「就職指導説明会」など様々な進路指導を実施しています。
[きめ細かな進路指導]
生徒ひとりひとりと向き合い、じっくり話を聞いて指導をしていくことを目指しています。「大学・短大」だけでなく「就職」「公務員」「看護医療」「専門学校」など生徒の希望に応じた個別指導ができるよう、進路指導室では多くの資料を用意しています。
進路指導室の隣には「自習室」があります。放課後1人で静かに勉強する人のための部屋です。
[卒業生の声]
森 麻奈美 32期生2010年度卒業(大阪市立東淀中学校出身)
同志社女子大学現代社会学部卒業
入学当初、茨西が大嫌いでした。
これから3年間どうやって過ごすのか考えた時、
茨西をもっと好きになれるように自分で学校を変えよう。
と生徒会活動に全力を注いできました。
いつも生徒のために頑張っている先生方や一緒に茨西を盛り上げようとしてくれる仲間、
いつも見守ってくださる地域の方々などの存在を知ることで
母校に対する誇りが自然と生まれていました。
卒業まで最後の1年となったとき「茨西PRIDE」が生まれました。
"自分の母校に誇りを持とう"気がつけば誰よりも茨西が大好きになり、
いつか茨西にこの恩を返したいと思うようになりました。
教育実習生として2週間お世話になり、もう一度茨西へ通えたのがとても良い思い出になりました。
西出 真弥 27期生2005年度卒業(吹田市立古江台中学校出身)
京都嵯峨芸術大学卒業 平成24年度 茨木西高校 美術講師
平成25年度より 中学校教諭
「教師を目指したきっかけは、美術の授業で大変お世話になった先生の存在です。
怪我でサッカーを続けることができず、進路で悩んでいた私の背中を押してくれたのが先生でした。
そして今の自分がいます。
たくさんの仲間や先生に支えられ、最高の高校生活を過ごすことができました!
3年間の思い出は今でも忘れられません。」
坂梨 良太 19期生1997年度卒業(茨木市立茨木西中学校出身)
日本体育大学卒業 平成19年度より茨木西高校 保健体育科教諭
令和3年より 大阪府教育庁 教育振興室 高等学校課 保健体育グループ 指導主事
私の高校時代は決して褒められたものではありませんでした。
特に目標もなく日々淡々と生活を送っており、その時が楽しければ良いというような考え方でした。
そんな中、3年生の夏間近、進路について真剣に考える時期に来ていました。
当時、万博競技場の1階部分にあったトレーニングセンターで
トレーニングをしていた私は1人の人と出会いました。
その人は当時のオリンピック(アトランタ)をハードルでの出場を目指し、
日々努力している方でした。
オリンピックの標準記録突破まで、0.03秒でした。
その人の努力している姿を見たとき、今までの自分の高校生活を思い返し、
なんと堕落した生活をしていたのだろうと考えさせられました。
目標を持ち、目標に向かって努力することの大切さを痛感させられた瞬間でした。
その方は残念ながらオリンピックに出場することはできませんでしたが、
その方が努力されている姿は、私の中では一生消えることのない輝いた姿でした。
そして考えた末、自分の中で出た答えは「教師」になろうでした。
教師になって生徒達に自分と同じような高校生活を過ごさせないようにしようと考えました。
そして、人より努力するタイミングが遅かった私は当然1年目の入試は全ての大学が不合格でした。
そこから1年、トレーニングと勉強を全力で行い、目標であった日本体育大学に合格しました。
これが私の夢へのスタート地点となりました。
それから約15年、現在私は母校の茨木西高校で勤務させていただいております。
西校生には今がよければよいという考え方ではなく、
1つの物事に全力で努力することの大切さを伝えていきたいと考えております。