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ごみ問題、肌で感じて/毎日新聞2019年7月29日朝刊に泉鳥取高校取材の記事が掲載

「大阪府立泉鳥取高校(阪南市)は今年度から新聞を活用して海洋ごみ問題について学んでいる。海洋ごみ問題は、地元大阪で6月に開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議で主要な議題に上がるなど世界的な課題になっている。問題解決のために何ができるのか。議論を深める「入り口」として、学校が期待するのが新聞記事だ。」として、毎日新聞に掲載されました。

さて、地元、大阪開催だったG20。海洋ごみ問題を扱っていたことは知っていましたか?。

本校では、フィールドワーク部(他校では、生物部かな?)が、毎年浜辺の清掃と海辺の生き物観察を何年もずーっと続けてきました。昨年度は、自然環境保護を謳った「全国アマモサミット2018」が阪南市で開催され、当時本校の3年生だった生徒が総合司会を務めました。

海洋投棄されたビニール袋のせいでウミガメが死んでしまったりしていることは、テレビや新聞のニュース等で知っていると思います。世界規模の課題でも、新聞ではわかりやすく報道してくれています。

阪南市商工会主催のイベント「GOMI拾いバトル(7/7)」に本校生徒も参加し、ゴミの多さを実感し減らせないかと考えました。新聞を通して世界の出来事を身近に知るとともに、自ら主体的に取り組み、友達と議論することによって理解を深め、答えのない課題についても、積極的に考え抜くたくましい精神力と行動力を身につけていきたいものです。がんばれ、イズトリ生!!

◆今年の夏休みには、NIE・新聞コンクールに向け、実際の応募用紙のコピーを配布し、新聞記事を集めたり選んだりしておいてもらうことにしています。特に、次の記事を参考に応募のための記述練習をしながら全校生徒には、ゴミ問題を考えてもらうことにしました(7/18に全校生徒に配布)。家族や友達と新聞記事をシェアし、意見を聞いたり話し合ったりして自分の意見や提案・提言をまとめていきます。しっかりと自分の意見が述べられるように、深い学びを目指してほしいと思っています。

≪泉鳥取・全生徒に配布したゴミ問題の記事≫〔新聞やネット記事より引用編集〕

▼2019年07月02日 10時52分 G20が閉幕 海洋プラスチックへの対策は結局どうなったの?ビジョンや枠組は設置されたが、どれも法的拘束力はなく「不十分」との声も。

大阪市で開催されていたG20サミットが、6月29日に閉幕した。近年問題視されている海洋プラスチック問題も、主要テーマの1つとして話し合われた。会議での成果をまとめ発表された首脳宣言では、対策として、新たな海洋プラスチック汚染を2050年までにゼロにする事を目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を共有。プラスチックの重要性を認識しつつも、管理を誤ったプラスチックごみの流出を減らすなど、包括的なアプローチによって海洋プラスチックごみによる汚染の削減を目指す。また、日本政府としては、廃棄物管理、海洋ゴミの回収などの技術推進の為に途上国における能力強化を支援する「マリーン(MARINE)・イニシアティブ」も発表。G20大阪サミット前に長野県で行われた「G20エネルギー・環境関係閣僚会合」では、各国が海洋プラスチックごみの削減に向けた行動計画の進捗状況を定期的に報告・共有する「G20 海洋プラスチックごみ対策実施枠組」が決められた。一見多くの進展があったように見えるが、G20大阪サミットが閉幕した同日、「それでは不十分」と「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」のメンバー及び賛同24団体が共同声明を発表した。

声明文では、G20大阪サミットで共有されたビジョンや枠組みの内容を歓迎するとした上で、それでは対策として不十分であり、法的拘束力のある国際協定の早期発足や、2030年までの意欲的なプラスチック使用量削減目標を日本が率先して設定することなどを求めた。

この共同声明文を発表したネットワークのメンバー団体であるWWFジャパンで、プラスチック政策マネージャーを務める三沢行弘さんは、「今回の宣言は一定の評価はできますが、早急に止める必要のあるプラスチックごみの海洋汚染の達成目標が2050年というのは遅すぎます」と話す。

「少なくとも2030年までの流出ゼロに合意し、廃棄処理や回収だけでなく、根本となる生産と使用の削減目標が必要です。そしてそれは努力目標ではなく、拘束力のある協定が求められます」と語った。

G20大阪サミット前に海洋プラスチック汚染問題解決への政策提言を実施

2019/06/14この記事のポイント

近年、深刻化が指摘される海洋プラスチック汚染問題。2019年6月のG20大阪サミットでは、議長国日本がリーダーシップを発揮し、その解決に向けた道筋を示せるか、世界の関心が集まっています。WWFジャパンはこれを機会として、日本政府に対し、意欲的なプラスチックの削減目標を世界に向けて示すと共に、実効性のある包括的な問題解決のための国際協定の早期設立に向けて、リーダーシップを発揮することを求める政策提言を行なっています。

▼世界の海に広がるプラスチック汚染

世界のプラスチック生産量は急激に増大を続け、2016年には年間3.96億トンとなりました。これは、1950年に比べ200倍の量に匹敵します。さらに、今世紀に生産されたプラスチックの量は、すでにそれ以前の生産量の累計と同量に達しました)。これにともない、プラスチックによる環境への影響が加速度的に大きくなっています。現在、一年間に廃棄されている3.1億トンのプラスチック(プラスチックごみ)の内、未回収、不適切な埋め立て、投棄などにより、1億トンが自然界に流出していると考えられています。そして、陸域から河川などを経由し、年間800万トンが最終的に海洋に流入していると推測されています。このプラスチックが大部分を占める海洋ごみにより、少なくとも約700種の海洋生物が、誤飲などさまざまな被害を受けています。調査の結果、プラスチックごみを体内に摂取している個体の比率は、ウミガメで52%、海鳥で90%にのぼると推定されています。