校長あいさつ

めざす学校像

本校の生徒ひとりひとりが、本校で充実した学校生活を過ごす中で、明るい将来の展望を持ち、自らの個性と、将来果たすべき社会的な役割を意識して、幸せな人生を歩めるように、

1.かけがえのない存在として自分の能力を信じて、伸びしろに期待した高い目標に挑戦し、失敗して学び、達成で成長の喜びを実感する学校(You can do it! The sky is the limit. 青天を衝く挑戦。)

2.志や使命感を持ち、他者への感謝と思いやりを忘れず、礼儀を弁えて、自らの品性と教養とを磨く学校(Stay Elegant. Stay Confident. 優雅、堂々。)

3.毎日を充実させて、何事も自ら考え判断し、仲間と協働して、自ら創造と変化を引き起こすことができる学校(Consider, Collaborate, Create, Change!Seize the Day. 日々是充実。)

大阪府立清水谷高等学校の第26代校長に就任した 日笠 賢です。

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清水谷高等学校は、1900年創立の市立大阪第二高等女学校と1901年設立認可の大阪府第一高等女学校の双方を引き継ぐ形で、1901年に開校された大阪府清水谷高等女学校を母体とし、1948年に学制改革で共学の新制大阪府立清水谷高等学校となった由緒と伝統のある学校です。創立121年を迎える歴史の中で国内外に活躍する多くの卒業生を輩出してきました。

校地は、大阪の歴史の中心にある難波宮や大阪城を北に仰ぐ上町台地の要衝にあり、明治期に女子教育の礎を築かれた成瀬仁蔵先生が、当初、日本女子大学の設置場所として予定した場所です。現在では、JRや私鉄、地下鉄の各駅からも近く、交通至便ながら、校内は、校舎の中心にある大楠の木を象徴に豊かな緑に恵まれ、近隣には多くの学校や教育機関などが集まる文教地区として、教育を行うには絶好のロケーションにあります。

初代校長の大村忠二郎先生は、奇しくも私の同郷の大先達ですが、「愛と恕」を本校教育の精神として掲げられました。解釈は色々あるかもしれませんが、私は、西洋のキリスト教的な無償の「愛」、即ち他をいつも配慮する愛の寛い心と、東洋の儒教的な「恕」、即ち一切を許し包容して進歩向上する心を、共に合わせたような精神ではないかと考えています。当時は、日清・日露戦争の間にペストの流行があり、その後には第一次世界大戦とスペイン風邪(新型インフルエンザ)のパンデミックという世界の大混乱があったことを想うと、人の命の大切さと人間らしい生き方の指針として、ロシアによるウクライナ侵攻と新型コロナウイルス感染症に揺れる現在にも通じる「愛と恕」の精神の意味の重さに感銘を受けます。

本校は永き伝統として、生徒が、勉学も、部活動や自治会活動も、全力で取り組む学校です。

本校で初の民間出身校長として、これまでのマネジメント経験とドイツやイギリスでの海外生活で得た異文化体験を、本校の素晴らしい伝統や公立高校ならではの全人的教育を融合させながら、新しい時代に適応したスクール・マネジメントを推進します。

本校の生徒ひとりひとりが、本校で充実した学校生活を過ごす中で、明るい将来の展望を持ち、自らの個性と、将来果たすべき社会的な役割を意識して、幸せな人生を歩めるように、

1.かけがえのない存在として自分の能力を信じて、伸びしろに期待した高い目標に挑戦し、失敗して学び、達成で成長の喜びを実感する学校(You can do it! The sky is the limit. 青天を衝く挑戦。)

2.志や使命感を持ち、他者への感謝と思いやりを忘れず、礼儀を弁えて、自らの品性と教養とを磨く学校(Stay Elegant. Stay Confident. 優雅、堂々。)

3.毎日を充実させて、何事も自ら考え判断し、仲間と協働して、自ら創造と変化を引き起こすことができる学校(Consider, Collaborate, Create, Change!Seize the Day. 日々是充実。)

を目指します。

2022年4月1日 大阪府立清水谷高等学校 校長 日笠 賢