令和4年4月6日(水) 第75回入学式式辞

令和四年度 大阪府立春日丘高等学校 定時制の課程

       第七五回 入学式 式辞

 春の息吹を感じる今日の佳き日、令和四年度、大阪府立春日丘高等学校 定時制の課程 第七五回入学式を挙行できますことは、教職員一同この上ない喜びであります。

 ご多忙のなか、ご出席いただきました、保護者の皆様方、誠に有り難うございます。教職員を代表して、厚く御礼申しあげます。 

 ただ今、本校への入学を許可いたしました二十名の皆さんは、本日から晴れて大阪府立春日丘高等学校定時制の課程の生徒となりました。入学おめでとうございます。みなさんの姿を見て保護者の皆様の感慨もひとしおのことと拝察申しあげます。お子様の本校ご入学を心からお祝い申しあげます。

 「夢 追いかけて 追いかけて 春日丘」という正門にある記念碑に刻まれた言葉をご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、一人ひとりがもつ夢は簡単に実現できるものではありません。何事にも一生懸命努力し、不屈の心をもち、最後までやり抜く実行力を意味します。皆さんにも、本校での規律あるなかにも楽しく充実した学校生活を送っていただききたいと思います。

 さて、我が国においては新型コロナウイルス感染症が蔓延し、極めて厳しい状況下にありすでに二年ほどの緊張した状況が続いています。本校でも過去に経験したことのない状況の中で、様々な教育活動を行うにおいて、少しでも生徒たちに「本校に入学して良かった」と思えるよう工夫しながらの学校運営を行ってまいりました。

新入生の皆さん、どのような環境下の中でも、今日から本校の生徒として、よりよい高校時代をおくるために次の二つのこと実行していただきたいと思います。

 一つめは、「何事にも自ら考えて、その考えを他に向けて伝えること、また他の考えも聞き入れ、問題解決に向かう力を身に付ける」ということです。自らの考えや意見を持つためにはまず、しっかりと学んでください。当然、授業だけでなく、ホームルーム活動や学校行事、クラブ活動、クラスメイトとの会話など全てが学びの場です。そうして、コミュニケーション能力を伸ばし、問題解決に向かう力を身に付けてください。

 二つめは、「何事にも本気で、あきらめずに取り組む」ということです。皆さんは何かをするときに「無理」と勝手に決めていることはありませんか。それは失敗するのが嫌だから、面倒くさいから、前にやってうまくいかなかったから、色々理由がありますがそう決めているのは自分自身です。それは今までの自分です。本校へ入学をしたのを機に是非とも「夢 追いかけて 追いかけて 春日丘」に込められた先輩方の思いを実践してください。

 さて、私の後ろにあるタペストリーは、皆さんの先輩が生徒会を中心に心を込めて皆さんを迎えるために用意したものです。この「絆」のとおり、学校の仲間、先生、そして保護者の皆さまとの絆を大切にし、先ほどお話ししました二つのことを心にとどめつつ、皆さんが今日から充実した高校生活を過ごされることを期待します。

 本校では、全教職員がお子様の教育に情熱を傾け関わっています。本日からどのような場面でもお子様の成長には、ご家庭と学校の連携が必要不可欠だと考えています。何卒ご理解とご協力よろしくお願い申しあげます。

結びに、本日、お忙しい中、御臨席を賜りました皆様に御礼を申し上げますとともに、新入生の皆さんが今日の喜びを忘れず、春日丘高校定時制の課程の生徒としての自覚をもち、充実した楽しく有意義な高校生活を送れることを切望し式辞といたします。

 令和四年四月六日

大阪府立春日丘高等学校 定時制の課程 

       准校長 藤井 貴英