2019年度◆第1回学校運営協議会 6/14(金)

第1回学校運営協議会  日時 令和元年6月14日(金) 15:00~17:00

場所 泉鳥取高等学校 A棟1階 会議室

〇校長室  1.校長挨拶

〇会議室  2.出席議員・事務局員紹介

        3.本校各部(委員会)よりの報告

         ア.進路関係  イ.生徒指導  エ.保健関係  オ.生徒会活動関係  カ.人権教育関係

         キ.教育相談関係  ク.学校の近況等  ケ.1・2学年、業者テストの結果の傾向と今後の対策

        ~質疑応答~

        4.学校経営計画についての報告および協議

           《校長による説明、および委員による協議》

             (1)令和元年度学校経営計画

             (2)令和元年度の取り組み

        5.次回連絡

○協議内容・承認事項等(意見の概要)

「豊かな人間性」と「確かな学力」という2本立てで、その中の確かな学力をどのように身に付けていけばいかという部分で、きめ細かく指導していくために、単元ごとにテストや小テストを実施していくことについては、肯定的意見が多かった。

相手の心を受け入れる、相手に対して自分なりの反応を返すことができる、というコミュニケーションの部分、つまり、色々な物事について価値づけるという情動的な部分が大切である。

知識、理解力が付けば良いというわけではなく、知識を付けて、テストでいい点を取って、いい大学に進学して、社会で活躍できる人になるかというとそういうわけではない。自ら考え、問題解決ができる人を育成するために、入試制度も変わってきている。マニュアル的な事しかできないのではなく、どのような人物に育てていきたいかを考えて、自ら考えて行動できるような人に育てるために根本から指導の在り方を考えていくべきである。

学力には「ソーシャルキャピタル」という考え方がある。ソーシャルキャピタルという考え方には「協働的な領域」というものがあり、信頼し合っている集団ということが挙げられている。このような集団の中では学力は高くなる。生徒が協力し合って、盛り上がった体育祭を行えたと言っていたが、このような体育祭や文化祭などの行事は効果的である。成果を上げる社員集団には「ワークエンゲージメント」の高い集団がある。活力があり、熱意があり、没頭して仕事をしているかということが尺度であり、これらが高いと仕事の成果が高い。これらも学校教育にもこの考え方を取り入れてやっていくべきである。

ベネッセのテストの学力を見ると、2年生の学力は、数学→英語の順から、英語→数学となっている点について、昨年度実施されているEnglish Caféにより、楽しく英語を勉強していることが考えられる。English Caféに参加している生徒の英語の成績がどのくらい伸びたのかをモニタリングすると良いのかもしれない。一夜漬けの勉強は成果が得られにくく、楽しく勉強して、小テストを細かく行っていた内容は今も覚えている。よって単元テストを細かく行うというのはいい案であると考えている。泉鳥取の生徒が小学生や中学生に勉強を教えにいったという報告があったが、エリック・エリクソンによると、誰かに勉強を教えることで自分が必要とされているという感覚が芽生え、これにより豊かな人間性のある人を育むことにつながる可能性がある。

単元テストを行うことは面白い考えだと思う。日々のテストを受けていく中で、リアクションペーパーというものを書かせてはどうか。テストの点数だけではなく、自己評価(〇〇がこれくらいできた、今日は〇〇ができた)を自分で書くと効果的である。

様々な提言やそれに関する質問や注意点など多くの意見が出た。単元テストに移行するという案は、既存の教育に風穴を開ける可能性があり、今後も協議員で話し合いながら、行なっていって欲しいと思う。