教育方針
藤井寺支援学校の教育方針について
みんなのねがい(昭和53年1月制定)
めざす学校像
・安全・安心な教育環境を基盤に、児童生徒一人ひとりの命と人権を守る学校
・児童生徒の知識の深化・技能の向上及び協働する心を育て、自立を支援する学校
・南河内の歴史と文化に触れ、地域の人々とともに共生する学校
学校教育目標
児童生徒一人ひとりの障がいの状況や特性、心身の発達の段階等に応じて、適切かつ特色のある教育活動の創造に努めるとともに、すべての児童生徒が自己の持つ可能性を伸ばし、「生きる力」を身に着けていくため、きめ細かな指導の徹底をめざす。そのため、教職員と児童生徒及び保護者との心のつながりを深めることに留意し、以下に掲げることがらを中心とした教育の展開に努める。
(1)身辺の自立ならびに健康・安全に関する習慣や態度を育てる。
(2)社会生活に必要な基礎的、基本的な知識・技能を確実に習得する。
(3)協働活動の中で、課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等を育てる。
(4)家庭や施設と連携して学習習慣を確立し、卒業後も学び続ける姿勢を育てる。
(5)自己達成感を高め、前向きに取り組む意欲を育てる。
指導の重点
・児童・生徒の実態の把握に努め、児童生徒一人ひとりに応じた「教育支援計画」・「指導計画」をたて、適切な指導・支援の充実を推進する。そのために、教員のアセスメント力の向上を図る。
・学校生活のすべての場を通じて、児童・生徒の心身の健康、生命と人権が守られるよう配慮を行う。教育相談、検診、日々の観察等を行うことにより、児童・生徒の発達段階に応じた課題を明らかにし、指導の充実に努める。
・小学部、中学部、高等部の各々の教育目標を達成するとともに、教育の一貫性を図る。その際、
児童生徒の自立と社会参加を実現するため、キャリア能力の育成、自立活動を軸とした目標を明らかにし、各教科、領域、特別活動等の有機的つながりの中で指導を行う。特に自らの考えを表明し、他者に伝達し、協働するためのコミュニケーション能力の向上に主眼を置いた教育活動を展開する。
学校運営の重点
・学校教育目標を具体化し、児童・生徒の障がいや心身の発達段階に応じた指導を行うため、児童生徒一人ひとりの指導目標を確立し、学習集団の編成や指導のあり方を工夫する。
・新学習指導要領への移行を踏まえ、学習内容の質的な向上と学校行事の精選を図る。「主体的・対話的で深い学び」の観点から授業改善に積極的に取り組む。
・児童生徒が意欲的に力を発揮できるよう、教材教具の開発・工夫に努める。また情報機器を活用し、教育効果を高める取り組みを進める。
・近隣の小・中・高等学校との「交流及び共同学習」、地域の人々との交流を図り、障がい児理解と啓発、共生社会実現のためのインクル―シブ教育の推進に努める。
・人権教育に関する研修に努め、教育活動を通じて、違いを認め合える人権尊重の教育を徹底する。
・事例研究会、公開授業などを行うとともに校内における研修・研究活動を積極的に行い、高い見識と専門的な知識、豊かな教養の涵養に努める。近肢研・全肢研での発表など本校の取組を広く全国に発信する。
・児童生徒の安全・安心に配慮し、防災・防犯の意識を高める教育を推進するとともに、学校組織として危機管理及び対応能力の向上を図り、事故等の未然防止に努める。
・南河内地域における支援教育の力量向上のため、関係機関と連携し、巡回相談や来校相談など支援教育のセンター校として役割を積極的に果たす。
・開かれた学校づくりを推進するため、PTAや学校協議会、医療・福祉等関係機関との連携を一層図る。
各学部の目標
小学部の教育目標
○生活リズムを整え、健康で安全な生活を送るための基礎となる力を育てる。
○多様な集団活動の中で、周りに積極的に働きかける力を育てる。
○一人ひとりに応じた課題を解決していく中で、好きなことを増やし、意欲的に活動に取り組む力を育てる。
○交流及び共同学習を通して、同学年の集団との関わりを深め、お互いを理解し合い、豊かな人間関係を育む。
中学部の教育目標
○健康と安全に留意し、基本的な生活習慣を身に付ける。
○日々の学習活動を通して基礎的、基本的な知識・技能を習得する。
○自分らしい生き方を発見し、望む人生を歩むための知恵や力をつける。
○交流及び共同学習を通して、経験や社会的視野を広げる。
高等部の教育目標
○健康の保持増進と安全に留意した生活習慣を確立する。
○日々の学習活動を通して互いに協力、協働しながら、自主的、積極的に考え行動できる能力を養う。
○自分自身のために、周りの様々の環境を知り、主体的にかかわっていく逞しい力を育む。
○これまでに身につけた知識や技能を、自己の将来像を見据えながら活かせる力を培う。
○交流及び共同学習を通して、豊かな人間性を養い、幅広い社会性を育む。