1月のあいさつ

1月生徒集会での講話

 みなさん、明けましておめでとうございます。

 冬休みはどうでしたか。休みに入る前に、今年度は「平成最後の」という言葉が使え るので、何かチャレンジする目標を立てて、少しでもいいから有言実行してみましょう といった内容の話をしました。まだの人もまだまだ新年は始まったばかりです。今から でも昨年の自分より成長した自分になるために、ぜひやってみてください。

 さて、今日から授業再開です。あと数か月でいよいよ今年度の締めくくりです。最後 まで精いっぱい取り組んでください。

 皆さん、年末年始はどのように過ごしましたか。アルバイトで忙しかった人や、部屋 でほとんど寝て過ごしたという人もいるかもしれませんね。家でTV見てごろごろして いたという人もいると思います。最近はインターネットでの動画配信が充実して、TV を見る人が少なくなったとも言われますが、皆さんはどうですか。TVでは年末年始に は特別番組が放送されますが、スポーツ番組もたくさん放送されていました。スポーツ には様々なドラマが生まれ、それが多くの感動を生むのでTV番組の素材としては魅力 があるのでしょう。そんな中で、毎年大きく取り上げられるものの一つに新年早々に実 施される箱根駅伝があります。駅伝は、個人の責任が大きくチームの勝敗に影響するこ ともあって、ドラマチックな場面が生まれ、多くの観客や視聴者を魅了しています。

 箱根駅伝は、関東学生陸上競技連盟が主催する関東の大学対抗の駅伝大会で、今年で 95回を数えます。前年度の成績上位10校と予選会を勝ち抜いた10校の20校で争いま す。さらに20校とは別に各校から1名選抜された関東学生連合チームを合わせた21校 が、東京の大手町から神奈川の芦ノ湖までの往復217.1キロを10人のランナーによっ て2日間、一本のタスキをつないで走破するレースです。(関東の大学の地方大会です が、TV中継がされ、また様々なメディアで取り上げられるのでとても人気があります。)
 今年は青山学院大学が史上3校目の5連覇を達成するのかが話題の中心でしたが、結 果は2位、優勝は東海大学が初優勝で幕を閉じました。1区で大東文化大学の選手が転 倒し、時間切れで2区の選手が繰り上げスタートになるかという場面では、2区の選手 が係員から繰り上げスタート用の白いタスキを渡されたにもかかわらず手に持ったま ま、最後まで1区の選手がタスキをつないでくれるのを信じて待ち、ぎりぎりでタスキ をつなぐといったドラマチックな場面がありました。また、寄せ集めチームである学生 連合チームの選手たちが、いろんな課題を乗り越え「このチームで走れてよかった」と 涙ぐんでいたシーンもありました。

 駅伝は、一本のタスキをつないでゴールするという過程の中に、様々なトラブルやそ れを乗り越えるための日頃のたゆまぬ努力が必要とされる競技です。よく、人生のよう だとも例えられます。

 皆さんも平成最後のこの時間を、一つ一つあきらめずに頑張り、自分自身のタスキを つないでテープを切ってください。皆さんの頑張りを期待しています。

大阪府立成城高等学校 定時制の課程校長 麻野 克己