8月のあいさつ

夏休みあけ集会での講話

 みなさんこんばんは。今日から、授業再開です。今日、こうして皆さんの元気な顔を見て話ができることを、とてもうれしく思っています。
 さて、夏休み前に「将来の自分の目標について、夏休みにしっかり考えてほしいと思います。そして、そのために自分ならどういう道のりを選ぶのかを考えてみてください。」と話をしました。
皆さんは、この夏休みにどんなことをして過ごしましたか。仕事やアルバイトで忙しかった人、暑いのであまり出かけなかった人、花火大会や地域の夏祭りなどのイベントなどに出かけた人などさまざまでしょうが、自分を成長させるために行動をした人はどれだけいるでしょうか。ちなみに、先生たちは読書したり、研修会や勉強会に参加したり、あるいはいろんなところに旅行に行き見分を広めたりしていました。授業や HR、休み時間などでいろんな話をしてもらえると思いますので、皆さんも自分の経験したことを話してみてください。ただし授業の邪魔をしてはいけませんよ。
 この夏休みは、平成最後の夏休みとなりました。夏といえば高校野球ですね。今大会が100 回目となる記念大会で、大阪桐蔭高校が長い歴史の中で初の 2 回春夏連続優勝を達成し、また、秋田の県立金足農業高校が秋田県勢としては 103 年ぶりに決勝戦に進出し、初の準優勝をして秋田県が大いに盛り上がった大会でした。この金足農業高校の大躍進については、たまたま吉田投手という素晴らしい投手がいたからという、単純な理由だけではなかったということは、TV 等でも報道されているので、知っている皆さんも多いと思います。背景には、秋田県が県の高校野球を強化しようと予算をつけて、8 年前から計画的にプロジェクトを実施したことが実ったということだそうです。勝つためには何が必要かを考え、足りなかった部分を補うための方策にしっかりと取り組んだのでしょう。野球解説者でプロ野球楽天イーグルスの監督でもあった野村克也氏が『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』と言っています。勝つときはラッキーな勝ちがあるが、どんな敗戦にも必ず敗因がある。足りない部分をしっかり見つめ直し対策をたてると言っています。

 皆さんも、目標達成のために足りない部分をしっかり考え、それをどうやって補っていくのかを考え、実行することに努力してほしいと思います。そして、一人で抱え込まず、できるなら、まわりの人にも相談して協力をお願いしてみてください。
 さあ、今日から気持ちを切り替えて学校生活に取り組んでいきましょう。1 か月後には前期末考査が待っています。3 年生は修学旅行もあります。11 月には文化祭や秋季発表大会も待っています。今日から積極的に取り組んで「実りの秋」にしてください。

                       大阪府立成城高等学校 定時制の課程校長 麻野 克己